2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

【ドラマ】シークレット・インベージョン

物語としての狙いはわかるし、この後に続くはずの「マーベルズ」につなげる意図もあったのだろうが、終わり方が妙に普通のドラマのような仕立てであったことには違和感がある。これからもスクラル人はMCUにおいて存在感を発揮すると思われるが、その立ち位置…

【大分―山形】ゴールの形が見えない

ホームで0-1での敗戦という結果だけではなく、その内容に落胆させられたゲームだった。ゴールに迫るシーンは何度かあったとはいえ、得点につながる匂いがまるでしないのだ。これはつまり、サイドを崩す練習に終始して、誰がどのようにゴールを決めるかを成り…

【アトランタOP】錦織圭―シャン・ジュンチェン

18歳の新鋭にして、自身の元コーチのダンテ・ボッティーニが指導するシャン・ジュンチェンを相手に、錦織は心理的に優位に立っていたのかもしれない。体も動いていて、思い通りのテニスができていた錦織は、序盤から競った展開ながら後ろ向きにはならず、決…

【ドラマ】インサイドマン -囚われた者-

全4話のミニシリーズ「インサイドマン」は、英国で現在進行形で起きている監禁事件と米国の刑務所で死刑執行を待つ囚人が犯罪捜査に関与するプロットが並行して描かれるが、最後の最後までどう交錯するのかがわからない。双方の関係者が出くわすシーンで、見…

【女子ワールドカップ】日本―コスタリカ

ピッチを広く使って長めのパスでビルドアップする。そのパスのスピードは遅すぎず早すぎず、トラップされたボールは次のプレーに向けたポジションに置かれ、攻守の切り替えもスムーズ。やろうとしているサッカーは、東京オリンピックと大きく変わっているよ…

【ドラマ】ウィッチャー シーズン1

予備知識をまったく持たずに見始めたのだが、とにかく時系列がわかりにくい。基本的には魔法剣士であるリヴィアのゲラルトと魔法使いのイェネファー、シントラ王国の王家の娘シリの3人を追うプロットが、最後にはひとつに収束してゆくという展開(シーズン1…

【映画】シン・仮面ライダー

<ネタバレあり> 非常に重いテーマを扱った内容となった「シン・仮面ライダー」は、見応えは十分すぎるほどにあったが、ちょっと盛り込み過ぎた感も否めない。幸福とは何か、善とは何か。それがひとつに収束しないところに、社会を維持することの難しさがあ…

【大分―いわき】過信と軽視と

前節の好調ぶりはいったい何だったのかと思うくらい、落差の激しい内容だった。前節に途中退場した野村も弓場も、恐らくは本調子ではなかったのだろう。プレースキッカーを保田が務めたことが、その証ではないかと感じていた。コンディションが伴わない中で…

【女子ワールドカップ】ザンビア―日本

東京オリンピックでは全体的に硬いプレーが続き、本来の実力を発揮することができずに終わってしまったなでしこジャパンだが、今大会は上々の初戦となった。ザンビア相手にタイトな守備を見せ、序盤は相次ぐオフサイド判定に苦しんだものの、宮澤ひなたのゴ…

【映画】エスター ファースト・キル

<ネタバレあり> 2009年の映画「エスター」の前日譚とのことだが、前作を見ていない上にほとんど予備知識のないまま見ても、特に問題なく楽しめた。物語はエストニアの雪景色から始まる。描写はリリカルだが、そこに秘められたエスターの魔性を予感させるも…

【ドラマ】ケタリング・インシデント~森に消えた少女~

「ケタリング・インシデント」はタスマニアを舞台に展開するドラマで、ホラーやSFの要素を加えた全8話のクライム・サスペンス。ロンドン在住の医師が、突然故郷のタスマニアで目覚めるところから物語が始まり、過去の少女の失踪と現在の事件とがクロスオーバ…

アニメ【推しの子】

キャラクター業界としては、証券会社が株価に影響し得る作品にフォーカスを当てようとすることもあって、カタリスト扱いされているこの作品に興味があった。「鬼滅の刃」以降、「呪術回戦」や「SPY×FAMILY」などが同様の位置づけとされていたが、【推しの子…

【ウィンブルドン】アルカラス―ジョコビッチ

ファーストセットの状況を見て、アルカラスの勝利は望めそうもないと思い、そのまま寝てしまった。翌朝、起きて結果を先に知って驚き、その後にWOWOWの録画で男子シングルス決勝を見返すことになった。ファーストセットのアルカラスは何だったのかと思うよう…

【熊本―大分】FWの存在価値

ゼロトップだったり、ハイプレス要員としての1トップだったり、下平監督のFW軽視戦術が横行してきた大分トリニータ。確かに負傷者が多く、選手が揃わないという事情もあったのだが、それにしてもFWは影が薄かった。それだけに、今節で見せたFW陣の活躍は今後…

【ウィンブルドン】ボンドロウソバ―ジャバー

昨年のウィンブルドン決勝で敗れたリバキナを準々決勝で、そして難敵サバレンカを準決勝で下したオンス・ジャバー。3度目のグランドスラム決勝で初制覇に挑んだが、伏兵と言ってよいボンドロウソバの前に屈してしまった。いきなりのブレークスタートで順当に…

【シカゴチャレンジャー】錦織圭―ミケルセン

シカゴチャレンジャーの準々決勝で、ATPランキング250位の18歳アレックス・ミケルセンと対戦した錦織だったが、勝ち抜けることはできなかった。ファーストセットのサービング・フォー・ザ・セットを落としてタイブレークで奪われたが、ここを取れていれば勝…

【アート】ソール・ライターの原点 ニューヨークの色

渋谷のヒカリエホールで開催されているソール・ライターの写真展は、デジタルを駆使した展覧会だ。前回のソール・ライター展の会場だったbunkamuraが休館中という事情もあるが、広いスペースのとれるヒカリエならではの内容。全作品の写真撮影が可能という点…

【ネコ】風の通り道

暑くて寝苦しい夜が続き、僕も寝不足気味なのですが、毛皮をまとったネコたちの方が暑さは堪えるでしょうね。この廊下は、風の通り道になっていて、夏場はエアコンの冷気が流れます。ニコとジルが一列になって寝ていることが多いのですが、この日は両サイド…

【映画】リスペクト

アレサ・フランクリンの半生を振り返る内容の作品だが、彼女は教会の娘であり、音楽活動の原点がゴスペルということもあって、バプティスト派の信仰に裏打ちされている。第二次世界大戦中に生まれたアレサにとって、黒人としてミュージシャンになることは容…

【ドラマ】The TUNNEL/ トンネル シーズン2~3

シーズン1は「ブリッジ」のリメイクで、ユーロトンネルを舞台にした事件を描いていたが、シーズン2も3もトンネルは無理やり登場させた感があり、タイトルに偽りありという印象だ。同じキャストと設定でも、別のタイトルをつけるドラマもあるのだから、「トン…

【ウィンブルドン】加藤未唯/スチャーディ―ストリコバ/スーウェイ

ウィンブルドンの女子ダブルス3回戦で、加藤とスチャーディはベテランペアと対戦。いきなりブレークしてスタートしたものの、あっという間にブレークバックされると芝のサーフェスのせいかミスが目立ち始める。風も強く、プレーしやすい環境でなかたことは確…

【大分―清水】昇格どころではない状況

大分トリニータの状況は、まさにどん底と言ってよい。昇格どころの話ではなく、序盤の貯金がなければ降格争いに巻き込まれていてもおかしくない。今節の清水戦でもポゼッション、あるいはビルドアップが目的になってしまい、ゴールを奪うための手段であるこ…

【ドラマ】FBIアカデミー クラス '09

時系列を崩して並行したプロットで見せる手法は、正直言って好きではない。特に本作では、過去と現在と未来という形で3つの時代を同じ俳優陣が演じ分ける。わかりにくい上にもったいつけている感じがして、どうにも中身に入り込めないのだ。全体を通したテー…

【ウィンブルドン】ヒュースラー―綿貫陽介

2セッツダウンながら、サードセット5-2とリードした状態で中断となっていたウィンブルドン男子シングルス1回戦の綿貫陽介とヒュースラーの試合は、早々にヒュースラーがブレークバックして再開した。このまま流れを失って敗退してしまうかと思いきや、ここか…

【クランブルッククラシック】錦織圭―ウォルトン

プエルトリコでも勝った相手ということで、錦織には余裕があったのだろう。序盤から動きもよく、組み立てもほぼ重い通りにできていて、決めるところをしっかり決めていた。ウォルトンに差し込まれて苦しい体制からのリターンになっても、それがウイナーにな…

【大分―町田】戦術も個人技も及ばず

ゼロトップではなかったとはいえ、攻撃的とは言い難い中途半端な選手起用。せっかく渡邉というゴール前で仕事ができる選手を使い、野村をボランチに下げながら、前線には松尾と中川が並ぶ。後半にサムエルが競ったボールに飛び込んでいたのも松尾と上夷。こ…

【映画】ダウントン・アビー/新たなる時代へ

アベンジャーズが代替わりを進めているように、長く続いているシリーズにとって主役の世代交代は必然。その意味で、バイオレットが亡くなるのは設定としても時間の問題だったし、ダウントンを去ってゆく者がいても仕方ないところだ。ダウントンが映画の撮影…

【ドラマ】アメリカン・クライム・ストーリー シーズン2

「アメリカン・クライム・ストーリー」のシーズン1ではO.J.シンプソン事件を扱ったが、シーズン2はジャンニ・ベルサーチを殺害したアンドリュー・クナナンを追う。フィリピン系アメリカ人でゲイという難しい人物像だが、ダレン・クリスが恐ろしいまでになり…

【映画】NOPE/ ノープ

この作品はストーリーとかロジックではなく、製作サイドが籠めたメッセージを演技と緊迫感を通して味わうのが正解だろう。率直に言って好き嫌いの分かれるところだと思うし、実際に僕と妻の評価もかなり異なった。リアリティがあるとは言えないし、展開にも…

【磐田―大分】叶わないウノゼロ

ゼロトップで前線からプレスを掛け、サイドに人を集めてチャンスを作れても中で仕留める枚数が足りない。ここ数試合に見られる傾向は今節も変わらず、前節に続いてウノゼロに持ち込むこともできずにドローに終わった。前半終了時点では町田がビハインドだっ…