【シカゴチャレンジャー】錦織圭―ミケルセン

シカゴチャレンジャーの準々決勝で、ATPランキング250位の18歳アレックス・ミケルセンと対戦した錦織だったが、勝ち抜けることはできなかった。ファーストセットのサービング・フォー・ザ・セットを落としてタイブレークで奪われたが、ここを取れていれば勝てたはず。強風というコンディションの影響もあったが、錦織は試合を通して体のキレがなかった。それでもセカンドセットまでは要所でポイントを取れていたので、ちょっとしたアジャストができていればというとことだった。

ただ、今の錦織にとって、この大会は調整プロセスの途上。これだけ動きが重いことは本人も自覚していただろうから、「今週は3試合でも十分」という気持ちも間違いなくあっただろう。ここで疲労からどこかを痛めてしまうのが一番怖いので、その意味では悪くないベスト8だったのではないだろうか。相手のミケルセンは、ビッグサーバーかと思いきや結構テクニックがあり、時折繰り出すパッシングショットやダウン・ザ・ラインにはセンスと将来性を感じた。

この大会では内山靖崇が2回戦、守屋宏紀は予選で敗退してしまったが、清水悠太は準決勝に駒を進めている。ATPランキング252位にいる清水にとって、一気にジャンプアップするチャンスだ。錦織が敗退したとはいえ、清水がジョバンニ・ムペシ・ペリカールと対戦する準決勝に注目したい。