【クランブルッククラシック】錦織圭―ウォルトン

プエルトリコでも勝った相手ということで、錦織には余裕があったのだろう。序盤から動きもよく、組み立てもほぼ重い通りにできていて、決めるところをしっかり決めていた。ウォルトンに差し込まれて苦しい体制からのリターンになっても、それがウイナーになったりするのだから、さすがの実力発揮というところだろう。まったく危なげない内容で、あっさりと66分という時間で勝ち抜けてしまった。

それにしても、錦織のリターンは弾道が低く、ネットすれすれのところを通ってゆく。あれでは相手も判断に迷うし、見づらいということもあるだろう。ライン上に落ちるボールもそうだが、ちょっとした迷いのせいでアンフォーストエラーになってしまうことは、テニスの試合ではよくあること。一歩間違えばネットにかけてしまうので見ていても怖さがあるが、それが錦織の持ち味でもあるので、ファンとしては楽しみたい。

この大会には日本人も多くエントリーしており、内山靖崇も1回戦を勝っている。守屋宏紀は予選で敗退してしまったが、清水悠太が明日登場する予定だ。時差から考えてウィンブルドンとはずれるし、ウィンブルドンは雨にも悩まされているので、このチャレンジャー大会の配信をしてくれるのはありがたい。