【浜離宮恩賜庭園】キバナコスモス

キバナコスモスを目当てに、浜離宮を訪れました。10年ほど前は9月初旬から見ごろだったように記憶していますが、時期が遅れているのは温暖化の影響でしょうか。また、花の色も以前はオレンジだったのに、黄色になっていました。

ここは都心ということもあって、外国人観光客向けのバスツアーのコースにも入っているようです。立ち並ぶ高層ビルを背景に、日本庭園を楽しめるので、撮影スポットとすて人気があるのでしょうね。

最寄り駅は新橋もしくは汐留で、浜松町からも十分に徒歩圏内です。僕は今回、浜松町から向かって、銀座方面に抜けるルートを選択しました。お散歩コースとしてはちょっとハードかもしれませんが、自分のペースで歩けば苦にならないと思います。

【J2 2026-27】横浜FC―大分

前節の勝利という結果だけでなく、内容としても充実度がかなり上がっている印象だった大分トリニータは、アウェイで横浜FCと対戦した。パトリッキ・ヴェロンとマテウス・レイリアが有馬をサポートすることで、前線が孤立することなく効果的な攻撃ができていて、サポーターの期待を高めてくれている。

右サイドを小田から茂に代えたことも奏功しているが、昨季までよりひときわフィジカル面のたくましさを増した茂の存在感は頼もしい。左サイドはもともと宇津元と三竿で攻撃の形が確立されていたところにパトリッキ・ヴェロンの復帰で選択肢が増え、厚みが増した印象だ。

そして、今節も大分が先制する。有馬のポストから宇津元が攻め上がり、パトリッキ・ヴェロンとの絶妙なワンツーで形を作ると、GK市川の右を破ってゴールを決めた。この一連の菜晴れは本当に美しく、レベルの高さを感じさせるものだった。

このまま前半を終え、守備もそれなりにがんばっていたのだが、56分の想定外の事態に見舞われる。ペレイラがエリア内で細井を止めに行った際に、ピッチに足を取られた影響で倒す形になり、PKを与えてしまう。これをルキアンに決められて追いつかれるが、それ以上に痛かったのがペレイラの負傷退場だった。戸根を投入して宮川をセンターに回したが、ビルドアップのでパスがずれる場面もあり、攻守に不安な展開となった。

しかし、最近の大分は終盤にも強みを発揮する。清武と木本真翔というジョーカーを手の内に持っていることが活かせるのは、やはり四方田采配の賜物かもしれない。清武のキープから右サイドを古川が抜け、清武がパスを受けてクロス。GKの正面で合わせに行った榊原を越えたボールは、逆サイドでフリーになっていた木本の決勝ヘッドを生み出した。交代で投入された清武、古川、榊原に木本が絡む完璧な形で、大分が前節と似たような経過で連勝を飾った。

ペレイラの負傷は痛いが、来季以降に向けては宮川の成長が求められるだけに、修行のチャンスを得たと前向きに捉えたい。戸根も好調を維持しているので、この形で何試合か負けない形が作れれば、大きな収穫となるはずだ。次節の新潟戦の後はミッドウィークの試合もあるので、控え組にもチャンスが巡ってくる。木許や有働の活躍も見てみたい。

【旅番組】旅嫌いユージン・レビィのトラベルガイド

普通の旅番組は、好奇心旺盛な旅人が大喜びで目新しいことにチャレンジするものだが、この番組のホストは「ネガティブで余計なことはしないで過ごしたい」ユージン・レヴィだ。御年79歳となれば、自らの健康や生命の安全が気になって当たり前だが、そんな思いをうまく表現して番組を盛り上げる。

フィンランドではウォッカを飲み比べたあげく、氷の張った湖にドライスーツを着て浮かぶ体験をさせられるが、それでも終わってみれば満足そうな表情を浮かべる。スペインのタリファではゴンドウクジラを眺め、バンクーバーではマイケル・ブーブレの自宅地下にあるリンクでアイスホッケーに興じる。

最高級ホテルに宿泊しながら、現地の生活を体験する活動をするユージン。単に異文化を体験して喜んでいるのではなく、フィンランドの「シス」やコスタリカの「プラ・ヴィーダ」といった生活哲学を体感し、モルディブの「海は万物とつながっているから、喜びが生まれる」という概念に感嘆する。

シーズン1第8話の舞台は東京。ユージンは息子のダンと共演した「シッツ・クリーク」が強く印象に残っているが、僕はダンのインスタをフォローしているので、彼がかなりの日本びいきであることは理解している。そのダンに薦められて訪れた東京では、居酒屋でくつろぐユージンの姿が印象的だ。

「シッツ~」にも出演していた娘のサラ・レヴィとアイルランドを訪れるエピソードでは、「いじられキャラ」と娘が父を評する。ユージンのこの特性が「旅嫌い」でありながら旅先でうまくローカルと交流し、その土地の考え方を理解するようになる行動の根底になるように感じた。いじられるということは、それだけその人に何でも言いやすいということなのだ。

電動キックボードで登場したウィリアム皇太子にウィンザー城を案内してもらいながらエリザベス女王夫妻の話を聞く場面は、とても感慨深い。ダイアナ妃のことやハリー王子のことを考えると複雑な気分にはなるが、王室の中心人物であるウィリアム皇太子の生の声には説得力があった。

ちなみに、ユージンがウィリアム皇太子と訪れたパブでは、ユージンがギネス、皇太子はシードルをオーダーする。僕はこの夏、青森で買った「タムラシードル」が気に入ってしまい、リピート注文して2ヶ月間週末に飲んでいたので、ウィリアム皇太子に退位s手妙な親近感を抱いてしまった。

【映画】サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行

この作品「サムシング・エクストラ」は、宝石店に強盗に入った親子が知的障害を持つ人たちのサマーキャンプに紛れ込んで逃亡しようとして、そのふれあいの中から新たな出発が生まれるというハートフルな物語だ。

個々のプロットの内容だけで言えば、知的障害の特性を揶揄するかのようなものも多分に含まれているので、見ていてハラハラしてしまった。ただ、最後まで見れば、タイトルにもある「サムシング・エクストラ」の素晴らしさが理解できて、心地よい後味が残る名作コメディに仕上がっている。

昨今の世の中においては、ちょっとしたことでも「差別」「ハラスメント」と糾弾されてしまいがちだが、こんな作品を許容するところがフランス文化であり、こういう手法を取るのもまさにフランス映画らしいところだとあらためて感じさせられた。

知的障害を持った俳優の演技が自然で見事だったが、それは演技力だけでなく、監督をはじめとする制作陣が個々の俳優の特性を理解した上で撮影や編集を進めた結果と言えるだろう。台詞にも仕草にもリアリティがあり、彼らと一緒に生活することの苦労がしっかりと伝わってくる。

それにしても、彼らの「推し」にフランス人のダリダとサルコジが含まれるのはわかるが、なぜクリスチアーノ・ロナウドだったのか。マンチェスター・ユナイテッドのレプリカユニフォームにある「AIG」のロゴがやけに目について、まるで企業タイアップCMのようだった。

【ドラマ】スターシティ

旧ソ連の宇宙開発を描く作品で設定と物語はとてもおもしろいのだが、視聴者が期待しているステレオタイプな「旧ソ連像」を描くことにこだわったがために、焦点がぼけてしまったのが残念なところ。リュドミラ役のアンナ・マックスウェル・マーティンがいかにもな将校に見事になりきっている部分を前面に押し出したことが、かえって裏目に出てしまったようだ。

プロジェクトの目的そのものよりも、個人の責任回避が優先されてしまうのは、いかにもステレオタイプな旧ソ連の体質。まずは隠蔽、それが叶わないと誰か特定の個人に責任を取らせる。「コト」より「ヒト」にベクトルが向いてしまうと、失敗しても次に活かせないが。本来は失敗で学んだことを次につなげてこそ意味がある。エイミー・エドモンドソンが言う「賢い失敗」にしなければ、失敗が無駄になってしまうのだ。

また、ベリコワが宇宙飛行士として選抜されたのは、ある程度の訓練を受けている前提で「裏切るリスクが少ない」という理由で、優秀なコスモノーツだからというわけではない。これはつまり、共産主義的な考え方では、どんなポジションであっても代替可能だと言うことに根差しているのではないか。

企業の組織でも同様だが、ゴーイングコンサーンの観点からは属人性を排除して仕組みによって業務を回すことが望ましいとされる。そのため、クリエイティブな要素を持つ「尖った」人物は評価されなくなり、決められたことを決められたようにこなす人を評価するようになる。結果的には、皆が代替可能であることを目指すということであって、組織のメンバーは自らの能力を発揮できている感覚を持てずにモチベーションが下がってしまうことになる。そんな組織が衰退してゆくのは必然だろう。

【木下グループジャパンオープン】シングルス決勝 アルカラス―レヘツカ

足首を痛めながら圧倒的な強さで優勝した昨年とは打って変わって、決してよいコンディションではない中でフルセットにもつれ込みながらも要所を押さえて勝ち上がってきたカルロス・アルカラス。対するは、初来日で思い切りのよいプレーを披露するレヘツカ。どちらが勝ってもおかしくない決勝となった。

ジャパンオープンの決勝が火曜日になってしまってから、なかなか準決勝以降の日程を生で見ることが難しくなってしまったが、すでに2日の観戦で疲れ切っていたので、今日はゆっくり家でWOWOW観戦となった。

ファーストセットはもつれてタイブレークになるも、ここでアルカラスが勝負強さを発揮する。一気に引き離すと、セカンドセットももつれながらも、ここぞという場面での鋭い攻めで優位に試合を展開した。特にブレーキの利いたドロップショットは、本当に芸術品の域に達していて、まるで手品を見ているかのようなコントロールだった。試合を通してはレヘツカの積極的な仕掛けが光ったものの、結局 7-6(4) 6-4 で危なげなくアルカラスが連覇を果たした。

実のところ、小田凱人とヒュウェットのエキシビションマッチだけでも現地で観戦したい思いはあったのだが、心身ともに疲労が溜まっていて、片づけたい仕事もあったので断念。小田くんの夢である「満員の有明コロシアム」の実現に手を貸してあげられなかったことは残念だった。

見逃し配信で見る限り、ノーアドでマッチタイブレークという簡略版ではあったものの、プレー自体は見応えのあるものだった。エキシビションらしく、勝負にこだわりながらも楽しそうにプレーする両選手の表情が美しかった。

【舞台】ハムレット

WOWOWオンデマンドの配信で見た舞台作品。デヴィッド・ルヴォーが現代風のアレンジを加えた「ハムレット」。サッカーボールを持たせたり、デジタル映像を駆使したりするあたりにオリジナリティが感じられる。奇を衒ったわけではないく、物語に現実味を持たせる仕掛けということだろう。

歌舞伎を模したような劇中劇では、ハムレットの母親ガートルードを揶揄するかのような台詞回しが絶妙だ。抑揚のつけ方や表情、顔の向きなどが相俟って、実に象徴的なメッセージをクローディアスとガートルードに突きつける。

そのガートルードに対してハムレットが父への裏切りを責めるプロットでの、ふたりの演技は最大の見せ場だった。柚香光の表情にも鬼気迫るような迫力が感じられた。逆にオフィーリアが陥る狂気の描写は、個人的にはちょっと受け容れがたいもの。キャスティングのミスマッチ感もあり、ある意味では哀しさを醸し出していた。

名家の血を継ぎながら、その立場に苦しむハムレットを演じるのは歌舞伎役者でもある市川染五郎。その感情表現と発声は、さすがと感じるしかない。それだけに、かえって脇を固める若手俳優たちの粗が目立ってしまう。

梶原善の身のこなしも目を引いた。台詞に合った手や体の動きを、自然な形で表現するテクニックが秀逸。小劇場らしい演出ではあるが、適度に抑えることでシェイクスピア劇の雰囲気になじんでいた。東京サンシャインボーイズからの経歴は、日本の演劇界を支えてきたと言っても過言ではない。

クローディアスを演じる石黒賢は、WOWOWテニスのウィンブルドン中継でおなじみなだけに真面目な印象が強く、兄王を謀略で殺害して妃を娶るような悪党には見えにくい。表情は翳りを帯びて深みがあったが、声の軽さは如何ともしながい要素だ。もう少し感情の起伏を抑え、狡猾さを前面に出した方が彼の持ち味を引き出せたのではないだろうか。

ローゼンクランツとギルデンスターンは、お笑いコンビのような普段着で登場する。演じる吉田ウーロン太と竹森千人は実際、お笑いトリオ「フラミンゴ」の二人なのだが、キャラクターの位置づけとしてはなかなかよい線だ。フォーティンブラスを演じた水口早香も、意外性はあるがよいキャスティングだったように思う、

舞台となるエルシノア(ヘルシンゲル)はコペンハーゲンの北にあり、エーレスンド海峡を挟んでスウェーデンのヘリシンボリと向かい合っている。僕がクロンボー城を訪れた際に見た海峡は連絡フェリーが激しく揺れている様子が目に見えてわかるほどに波が高く、「デンマークは牢獄だ」というハムレットの台詞には現実味を感じた。