#サッカー
前半を見る限り、やはりブラジルサッカーのレベルは攻守ともに段違いだった。守備では高いラインを保ちながら押し込み、攻撃では相手のディフェンスラインの裏を誰かが狙い続ける。このオフサイドを巡る攻防には実に見応えがあったが、守備のラインコントロ…
メンバーを落とした選手起用をしながら、アウェイでドローなら悪い結果ではない。しかもこちらは予選突破が決まっていて、相手はまだという状況だ。アディショナルタイムを含めてあと5分続ければよかったところ、土壇場で見事なシュートを決められて勝ち点を…
ボールを持つことはできるが、攻め手に欠ける。短いパスをつないでかサウジアラビアの守備に何とか綻びを作り出しても、ゴール前には敵味方が密集しているので、足を振り抜くためのスペースもない。それはまるで、昨季の大分トリニータを見ているかのような…
サッカーワールドカップのアジア最終予選は、勝てば本大会出場が決まるバーレーンとのホームゲーム。序盤に遠藤航のゴールで先制したかと思いきや、直前に上田綺世のひじにボールが当たっておりVARでノーゴール判定となってしまった。高いラインのディフェン…
このブログをたどってみたところ、皇后杯でベレーザが新潟と対戦した準決勝の記事はこれで3回目。いずれも新潟が勝っている。試合内容も毎回似通っていて、ベレーザの攻撃パターンを読んで守備を固めた新潟が、結果的に勝ち切るというものだ。 その意味でも…
ワールドカップのアジア最終予選は2回目の対戦に入り、SAMURAI BLUEは廈門(アモイ)で中国と対戦した。アモイは沿岸部の大都市ということもあって、スタンドの観客も国粋主義ではなく、純粋にサッカー観戦を楽しんでいるような雰囲気があった。 序盤から無…
ワールドカップのアジア最終予選、帰化選手を揃えて反攻を企てるインドネシアのホームスタジアムはサポーターが圧倒的な雰囲気を作っていた。そして、この試合の一番のカギは、試合開始当初からかなり強い雨が降っていたこと。ピッチも明らかにぬかるんでい…
ホームにオーストラリアを迎えての一戦は、日本代表選手たちが必ずしもベストではなかった印象がある。特に前半は、堂安と久保でチャンスを何度も作り出してはいたものの、三苫は細かいミスが多く、板倉のパスは精度を欠いた。ここで先制できていれば違った…
ゲームプランが崩れたときに立て直すことの難しさ。それをまざまざと見せつけるような試合展開のサウジアラビア戦だった。序盤はサウジアラビアのハイプレスに苦しみ、なかなか前線にボールを運ぶことすらできなかったが、14分という意外なほど早い時間帯に…
終わってみれば5-0と大勝。審判のジャッジが安定していたことも大きかったとは思うが、レーザーによる露骨なPK妨害まで見られた完全アウェイの環境での勝利は意義深い。先制点の場面は、鎌田のクロスに対して素人のように両手を上げてスライディングに行った…
大事なのはリーグ戦なので結果については何も言わないし、選手の起用に関してもリハビリ要素が強いことはむしろ歓迎だ。ただ、気になるのはチームとしての戦術が見えにくいこと。リーグ戦の試合後に片野坂監督がコメントしている内容が、その問題点にふれら…
トゥーロンでのフレンドリーマッチは、簡単にはビルドアップできない日本がなかなかチャンスを作れない状況の中、唯一ともいえるチャンスをゴールにつなげた。時間帯としてフランスの守備がエアポケットに入ったように、手薄になったところを突き、藤尾から…
EUROの決勝は、スペインが圧倒的なポゼッションを見せつける中で展開する。特に前半はほとんどの時間帯でスペインがボールを持ち、スピードを上げるでもなくじっくりとパスを回してイングランドゴールに迫る。左サイドのククレジャとニコ・ウィリアムズを起…
オランダとイングランドの準決勝は、7分にいきなりオランダが先制する。シャビ・シモンズの針の穴を通すようなシュートが炸裂し、GKピックフォードの指先を抜けて行った。イングランドも17分に、ゴール前でケインが強引にシュートに行ったところ、振り抜いた…
ユーロの準決勝は、開始早々にフランスがコロムアニのゴールであっけなく先制。このまま後半途中くらいまで行くような気がしていたが、そんなことはなく、スペインが逆転に成功する。ラミン・ヤマルが右サイドからカットインして放ったシュートは、ここしか…
ノックアウトステージの1回戦らしい、手堅いスタートになったフランスとベルギーの一戦。延長戦を想定すると無駄なエネルギーは消費したくないし、点を取るより取られたくない意識が勝る。そしてそもそも、グループステージでの疲労も徐々に蓄積しているはず…
今大会で旋風を巻き起こしていたジョージア。この試合は序盤からスペインが主導権を握りながらも攻めきれず、ジョージアの鋭いカウンターから右SBのカカラーゼが入れた絶妙なクロスがクワラツヘリアには合わなかったものの、ル・ノルマンのオウンゴールを誘…
ライプツィヒで行われたユーロの第2節は、序盤の展開を見てお互いに無理をしないプレーを選択しているように見えた。デシャン監督は鼻骨を骨折したエムバペを起用しなかったが、アップを始める様子もなかったので、これも無理をさせない方針の一環。フランス…
もう少し競った展開になるような気がしていたが、前半の早い時間に上田のゴールで先制した日本が、堂安のゴールに続いてオウンゴールで3-0とリード。この時点で勝敗の興味は失われ、後は日本代表の選手たちがどのようなパフォーマンスを見せるのかに移行した…
ディフェンシブな相手との対戦で敵陣ゴール前にスペースがないときに有効な要素は、パスの出し手と受け手の意思疎通だ。立ち止まって足元でボールを受けようとすれば確実に相手選手がついてくるので、それをいかにかわすのか。受け手が相手の反応より一瞬早…
VARが存在していても「中東の笛」は成り立つ。そのことが証明されてしまったゲームだった。それはつまり、僕がJ2の審判のレベルに対して感じていることと同じであって、システムより先に人を育てなければならない。やはり、それが正しいということに他ならな…
中2日の連戦ということでターンオーバーのような体制で臨んだために、戦力は分散されてしまって攻め切れなかった大分トリニータ。それでも攻撃の形は作れていたし、結果的に長崎にゴールを許さなかったので、トータルでは前向きに捉えたい。 センターバック…
ウズベキスタンは強かった。それはスタッツを見てもよくわかる。ポゼッションもシュート数もショッツ・オン・ターゲットもパス数もすべてウズベキスタンが優位で、ファウルともらったカードの数は日本の方が多い。序盤からフィジカルと運動量で押し込まれて…
序盤こそイラクの守備ブロックがハマり、日本が得意のパスワークでビルドアップすることを阻んでいた。ボールの出しどころに迷い、無難なパスを選択する。それ自体は、負けたら終わりのノックアウトステージでは、よくあること。そしてこの試合に勝てばパリ…
事故のようなゴールで先制するも、事故のようなゴールで追いつかれたところで相手GKが退場。ここから日本は、ボールを持ちながら攻め切れない時間が続き、セットプレーから逆転されてしまう。 数的優位の下、焦る必要はない。しかし、だからといってボールポ…
中2日の連戦の中で2戦目をしっかり勝ったという結果は、まず高く評価すべきだろう。選手たちにとっては、この試合の勝利は最終目的ではなく、あくまで通過点としてのマイルストーンのようだった。ここでアピールしてオリンピックの代表選考に残り、本大会で…
1点を先制した後、早い時間帯に西尾がレッドカードを受けたことで、日本の課題は明確になった。いかに守り切るか、そして少ないチャンスでカウンターを仕掛けられるか。今の中国相手ということでさほど怖さは感じられなかったが、サッカーでは運と流れで2点…
8年前に西が丘で観戦したベレーザと浦和のなでしこリーグ開幕戦で、印象に残った2人のサイドバックがベレーザの清水と浦和の北川だった。その2人が両サイドを担うなでしこジャパンが北朝鮮を迎え撃ち、北川を起点に先制して清水のクロスから追加点を挙げる。…
女子サッカーのパリオリンピック最終予選は、直前まで会場が決まらないという異常事態の中、試合開始時刻で気温31度のジッダで開催された。ヨーロッパのクラブでプレーする選手の移動疲れもあったとは思われるが、この高温の下では攻守の切り替えが遅れてし…
ノックアウトステージの戦い方は難しい。延長戦を意識しておかなければならないからだ。特に今回の準々決勝イラン戦では、中2日という過密日程は同じながら相手は水曜日に延長戦まで戦っており、長い試合になれば日本有利という「状況証拠」もあった。「策を…