#サッカー

【大分―栃木】個に依存しない3連勝

第3節を終わって勝ち点9は大分のみという、完璧な立ち上がりとなった。守備では安藤が肉離れ、デルランを体調不良で欠くという危機的な状況のはずが、上夷と香川で何の問題もなく埋めてしまった。上夷は前線へのフィードでも視野の広さと判断の的確さを見せ…

【ワールドカップ】クロアチア―モロッコ

中3日のクロアチアに対して、中2日のモロッコ。3位決定戦という微妙な存在だけにあまり議論にならないが、決勝戦の中3日と中4日以上にこの差は大きいはず。前半のうちにビハインドを負ったモロッコのレグラギ監督は、ギアチェンジの意思表示と体力面のウォッ…

【ワールドカップ】フランス―モロッコ

フランスサッカーの神髄を見せてくれた準決勝だった。どうしてもエムバペのような個のスキルに目が行きがちだが、このゲームの見どころはパスだった。出し手と受け手のタイミングの合わせ方も絶妙ならパススピードも速く、次のプレーを見据えたボールの受け…

【ワールドカップ】イングランド―フランス

英仏対決となれば、選手の対抗意識も相当のものだったのだろう。2度先行したフランスに対し2度のPKがイングランドに与えられたが、その原因となったファウルは「なぜ、エリア内でそんな軽率なプレーをしてしまったのか」と首をかしげるようなものだった。チ…

【ワールドカップ】日本―クロアチア

前田がセットプレーから先制したものの、またしてもサイドからのクロスにヘッドを合わせられての失点。この形は弱点なだけにどうにかしたかったところではあるが、さすがにクロアチアも自分たちのストロングポイントと日本の弱点を考えた上での戦術だったの…

【ワールドカップ】決勝トーナメント展望

カタール・ワールドカップの決勝トーナメントは、ここまで4試合を消化していずれもグループリーグ1位チームが勝ち抜けている。実力値を考えれば妥当な結果でもあるが、1位通過した国の中ではモロッコと日本が世評としては高くない。クロアチアは決して楽な相…

【ワールドカップ】日本―スペイン

後半にスイッチを入れる得意のパターン。これがハマったのは、スペインが先制してくれたからだ。日本が前半に先制していたら、それは想定外なので日本の選手も浮足立ってしまっただろうし、スペインの本気度も違っただろう。しかし、早い時間に1点を先行した…

【ワールドカップ】チュニジア―フランス

グループステージの勝ち抜けには影響がないとはいえ、微妙すぎるオフサイド判定でグリーズマンが挙げた後半アディショナルタイム8分の表示の8分が過ぎた時点での劇的なゴールが取り消された。確かにクロスを蹴った瞬間にグリーズマンはオフサイドポジション…

【ワールドカップ】日本―コスタリカ

せっかくドイツに勝ったのだから、コスタリカにも勝ってグループリーグ突破を確実にしておきたかった。その意味ではベストメンバーで臨むべきだと思っていたので、メンバーを落としたかのようなスタメンを見て、ちょっと落胆してしまった。ただ、試合が始ま…

【ワールドカップ】デンマーク―フランス

初戦でオーストラリアに勝ったフランスに対し、チュニジアにスコアレスドローで終わったデンマーク。デーマークとしては、何とかここで勝ち点を積み上げておきたいところだが、エムバペがそはさせなかった。この試合で見せたエムバペの2ゴールは素晴らしいし…

【ワールドカップ】ドイツ―日本

今のドイツは決して強くない。ネームバリューに押される必要はないと思っていた。どちらかというと「勝ち切れない、もどかしいチーム」のドイツに勝てるワールドカップなど、そうそう巡ってこない。そういう意味では、千載一遇のチャンスだった。 その試合で…

【ワールドカップ】オーストラリア―フランス

オーストラリアのゲームプランは、先制したことで崩れてしまった。これはよくあるパラドックスなのだが、「守ってドロー、あわよくばカウンターかセットプレーで1点取って逃げ切る」ことを目論んだ試合で先に点を取ることは、必ずしもそのチームにとって思い…

【サッカーE-1】日本―韓国

僕の印象では、佐々木翔は静かな選手だったのだが、セットプレーからゴールを決めた場面での雄叫びにその考えをあらためる必要を感じた。国内組で構成された日本代表の選手たちは、アジアのライバル韓国を相手に強い闘志を表し、デュエルで負けずに押し切っ…

【W杯アジア最終予選】オーストラリア―日本

やはりサッカーは90分通してのマネジメントが必要だ。言い換えれば、良い選手を上から11人並べればよいのではないということで、かつてオシムが言っていた「水を運ぶ人も必要」ということにも通じる。終了直前の2ゴールでワールドカップ本戦出場を果たした日…

【ワールドカップ最終予選】日本―サウジアラビア

森保監督の頑固さと長友の反骨心が体現されたかのようなゲームだった。アジア最終予選で最大のライバル、サウジアラビアを相手に気持ちの入ったプレーを続け、最後のホイッスルまで攻めの姿勢を貫いた。いまさら言うまでもないが、長友が下がるときの雄叫び…

【アジア最終予選】日本―オーストラリア

これまでの3試合を見ていないので比較はできないが、日本代表はきれいに点を取るのではなく、泥臭くても勝ちたいという気持ちが滲み出ていた。パスの出し手が柴崎のように特定選手でなかったことが、かえって本来の日本の持ち味につながったのではないだろう…

【TOKYO 2020】男子サッカー/日本―メキシコ

お題目ではなく、本当に金メダルを目標に戦ってきた選手たちが、銅メダルマッチに向けてモチベーションを持ち直すのは容易ではないだろう。だから僕は、三苫と大迫を起用して欲しいと思っていた。違うモチベーションで臨む選手がいれば雰囲気を変えることが…

【TOKYO 2020】男子サッカー/日本―スペイン

交代策を見る限り、スペインは90分で決着を付けようとしているように見えた。それに対して森保監督は、延長でシフトチェンジするために交代カードを手元に残した。ここまで信頼してチームの主軸であり続けた久保と堂安を下げて、三好と前田で前線を活性化さ…

【TOKYO 2020】男子サッカー/日本―ニュージーランド

PK戦にもつれこんだら危ないと思っていた。ニュージーランドのGKバウドの反応は素晴らしかったし、安定感もあった。そして実際にPK戦が始まり、1人目のウッドが余裕で決める。このときの谷は早く動いてしまっていたので、僕の中での勝てそうな気が一層失われ…

【TOKYO 2020】男子サッカー/日本―フランス

金メダル候補とか強豪とか呼ばれていたのは、国としてのブランドイメージだったのか。試合の結果だけではなく、内容もからもそんな印象しか受けなかった。相手が日本でなければフランスを応援するような僕なのだが、インテリジェンスの感じられないプレーの…

【TOKYO 2020】男子サッカー/日本―メキシコ

余裕と慢心が交錯した、見応えのある試合だった。序盤から全開で仕掛けてきたメキシコに対し、日本は1対1の強さを存分に発揮して応戦。堂安が仕掛けて久保、相馬がPKをもらって堂安と、理想的な形で2点を先制する。ここから反撃に転じたいメキシコは、しか…

【TOKYO 2020】男子サッカー/日本―南アフリカ

引いた相手に手数を掛けすぎる。それは、ポゼッションとパスワークに強みを持つチームが陥りやすい罠だ。守備重視の南アフリカに対して、スペースが限られた中でも裏を狙う動きがあまり見られなかったことが、展開を難しくした要因のひとつに見えた。そんな…

【U24日本―スペイン】期待感と警戒感

スペインを相手に、ほぼベストメンバーと考えられる前半のメンバーでは圧倒していたと言ってよい内容を見せたU24日本代表。これによって国内外の期待感も高まったことは間違いなさそうだが、同時に他国が警戒感を高めてしまったことだろう。何よりも素晴らし…

【全国高校サッカー選手権決勝】青森山田―山梨学院

普段は高校サッカーを見ることはないのだが、コロナ禍でステイホーム推奨の状況ということで、準々決勝以降のハイライトをチェックした上で決勝をテレビ観戦してみた。いつも見るJリーグに比べると、スペースが空いている。それはピッチを広く使って運動量で…

【横浜FC―大分】しびれる逆転劇

2点先行を許した時点では、前節のストアレスドローの意味を失ったかと思っていた。後半に入って星を下げ、田中を左サイドに回す。シャドーでは良さがまったく出せなかった彼が、これで息を吹き返した。そして、知念だ。シュートを打つ意識、そして自分で決め…

【大分―浦和】計算通りの勝ち点1

選手層が薄くコンディション不良者も多い大分トリニータにとって、ミッドウィークにも試合がある今週は、どの試合で勝ち点を取るかをしっかり想定しておくことが重要だ。この連戦はいずれも難しい相手だが、ホームで戦う浦和戦を落とすと痛いし、気持ち的に…

【トリニータ】小瀬の幻影

今週は大分トリニータの試合がないので、たまには試合のレビュー以外のことも書いてみようと思う。佐藤和弘が松本山雅に期限付き移籍し、さっそく試合に出ている。そのことで思い出したのが、2018年のJ2で甲府と対戦した中銀スタジアムの試合だ。このゲーム…

【大分―G大阪】交代カードのメッセージ

チャンスは作った。しかし、最終的に東口を破れなかった。それこそがサッカーの面白さなので、好セーブに遭ってしまったことは致し方ない。ただ、大分の選手交代に籠められた意味が見出しにくかったのも、また確かだ。チャンスも作っていたしバランスも悪く…

【神戸―大分】上出来の勝ち点1

失点の場面はムンのポジショニングに問題があったとはいえ、彼は終盤の田中順也のシュートを防いでくれたので、トータルではイーブンだ。攻撃陣はよい形を何度も作っていたものの、神戸GK吉丸が当たっていたので仕方ないところだろう。5点くらい取っていても…

【横浜M―大分】ゲームプランに疑問

大分は、この日のゲームプランをどう考えていたのだろうか。雨の中のゲームであることは承知の上だったはずだが、長身選手が多いわけではないので空中戦を仕掛けることはできない。そこで、あまり走らずにミドルパスを多用し、ポゼッションサッカーの進化版…