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【映画】この茫漠たる荒野で

アカデミー賞の作品賞ノミネートは逃したものの、美術賞、撮影賞、音響賞でノミネートされた「この茫漠たる荒野で」は、日本でこそ劇場未公開だが米国での評価は高かったようだ。実際に見てみると、南北戦争後のアメリカの広大な風景を巧みに捉えた映像がと…

【映画】インクレディブル・ハルク

いつもマーベルの話題につきあってくれるコーヒースタンドのスタッフから、「ハルクは面白くない」と聞いていた。それでも、MCU作品で見ていないものが「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズと本作だけになっていたので、見逃す手はないと思って見…

【映画】ドクター・ストレンジ

天才医師が主人公とくれば、どうにかして患者の死を避けようとして、それが叶わないときには運命を呪う。映画やドラマのストーリーとしては、それが定番だ。この「ドクター・ストレンジ」も似た部分はあるのだが、スティーブン・ストレンジは事故で自身の指…

【映画】6アンダーグラウンド

監督がマイケル・ベイなので、どうせカーアクションが派手で視覚効果に訴えてくるハデハデな内容なのだろうと思っていた。だから、ストーリーを追うとか話の辻褄が合っているかどうかとかはどうでもよくて、ただ五感で受け止めて楽しもうと思っていた。結果…

【映画】ミッドナイト・スカイ

Netflixオリジナルのこの作品は、原作となっている「世界の終わりの天文台」が魅力的な話なのだということがよくわかる。しかし、映画化作品としてはどうだろうか。タイムラインが錯綜するのは常套手段だとしても、ファンタジー要素を多分に含んだ内容を、か…

【映画】ザ・プロム

Netflixオリジナルの本作は、LGBTQという繊細な問題にベタに切り込んだ内容だが、ミュージカル仕立てにすることでストレートな主張を中和している。これこそはミュージカルの効用で、ストレートプレイの台詞では気恥ずかしくてわざとらしいものでも、軽快な…

【映画】Mank/ マンク

この作品は、「ゴーン・ガール」や「ハウス・オブ・カード」のデイヴィッド・フィンチャーが父親であるジャックの脚本を映画化したもの。名作「市民ケーン」をオーソン・ウェルズと共同執筆したことになっているハーマン・マンキーウィッツの伝記のような展…

【映画】パラサイト 半地下の家族

アカデミー賞で作品賞、監督賞など4部門のオスカーを受賞したという程度の予備知識で見た「パラサイト」だが、ある意味大きな衝撃だった。まずは脚本。一歩間違えばベタなコメディでしかなさそうな展開ながら、奇想天外でありながら現実感を帯びているという…

【ドキュメンタリー】All In: The Fight for Democracy

プライムビデオで視聴した、米国の選挙不正を扱ったドキュメンタリー「All In: The Fight for Democtacy」は説得力があり、英語も聞きやすくていろいろと参考になった。今般の米国大統領選でドナルド・トランプが「民主党に選挙を盗まれた。最後の一票まで数…

【映画】シカゴ7裁判

Netflixで配信中の映画「シカゴ7裁判」は、一部劇場でも公開されるアーロン・ソーキン監督による作品だ。裁判モノの映画やドラマ、小説などでは、たいてい被告と原告の争いを描く。刑事事件であれば、検察と弁護士という構図だ。そして大半が、その片側の主…

【映画】ドクター・スリープ

スタンリー・キューブリック監督、ジャック・ニコルソン主演の名作「シャイニング」の40年度を描いた作品ということで、WOWOWの仕込み通り「シャイニング」を見直してから観賞してみた。全般的な感想としては、この作品に何を求めるかによって、大きく評価が…

【映画】ダウントン・アビー

ドラマを見終わった後はしばらくダウントンロス症状に見舞われたので、待っていた劇場版。ただ、なかなか上映館の時間帯がうまく合わずに、アマゾンプライムでの有料配信での視聴となった。まずは登場人物の顔を見られただけで懐かしさがつのり、旧友に会っ…

【映画】イコライザー2

先日見た「The Equalizer」の続編「The Equalizer 2」をNetflixで見るに当たって、事前に「期待しない方がよい」という情報を得ていた。詳しい理由までは聞かなかったのだが、とにかく期待値を下げていてよかったと思う。最大の違和感は、前作では弱い者の味…

【映画】ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

ハリウッド版ゴジラの中で、ラドンやモスラ、キングギドラまでが登場するというオールスター的な作品として制作された本作だが、キャストもオールスター感が満載だった。渡辺謙とチャン・ツィイーはハリウッド映画の常連だが、僕にとってはドラマで見慣れた…

【映画】アクアマン

DCエクステンデッド・ユニバースのシリーズ作品「アクアマン」は、コスチュームや仕掛けは妙に子供っぽいのだが、ストーリーはしっかりと作り込まれていて見応えがあった。子供向けという印象ではないので、神話や童話に題材を求めた結果としてプリミティブ…

【映画】イコライザー

Netflixでオススメされた「イコライザー2」が気になったので、まずは前作「イコライザー」からチェックしてみることに。デンゼル・ワシントンが元CIAエージェントの「正義の味方」として街に潜む悪を退治するストーリーは、とてもありがちだ。設定にも無理が…

【Netflix】オールド・ガード

Netflixで今週末から配信が始まった「The Old Guard」を見たが、設定が複雑で壮大なストーリーを予感させるだけに、125分でまとめるには限界があった。恐らくはシリーズ化されて徐々に全容が明らかになってゆくだろうから、本作はそのイントロダクションだと…

【映画】トイ・ストーリー4

このシリーズのすごいところは、おもちゃを主役にしたストーリーの中でしっかりとハートウォーミングな物語を紡ぎ上げて、さらにキャラクターの表情で見る者の心を揺さぶるところだ。本作も、ギャビー・ギャビーというヒールを用意しながら、彼女のトラウマ…

【映画】アナと雪の女王2

原題は「Frozen Ⅱ」で、もともと「アナ雪」と呼ばれる1作目も「Frozen」。エルサとアナをダブルヒロインとするシリーズなのだが、邦題に引っ張られてエルサがアナの脇役に見えてしまうのは残念だし、作品の本質を歪めているように思う。特にこの「2」では…

【映画】コンテイジョン

数ヶ月前に僕の周りでも話題になっていた「Contagion」だが、当時はパンデミックに対する恐れもあり、また情報過多になることを避けたかったこともあって見ることはなかった。周りの状況がだいぶ整理できてきたこのタイミングで、いよいよ見てみようと思って…

【映画】ヴェノム

この作品は、スパイダーマンではヒール役のヴェノムが主役となるが、なぜエディ・ブロックがヴェノムになったのかを解き明かす内容。その意味では、「ジョーカー」と同様のアプローチだと言えそうだ。ただ、本作はそこまで深みを持たせたものではなく、意思…

【オンライン映画祭】We Are One

10日間にわたるオンラインの国際映画祭「We Are One: A Global Film Festival」がYouTubeで開催されており、東京国際映画祭も参加している。時間によって異なる作品を配信しているようだが、僕が見たのはVenice Film Festivalから出展されている31分の「No O…

【映画】ロケットマン

つい先日「マンマミーア! ヒア・ウィー・ゴー!」を酷評する記事を書いたばかりだが、僕がミュージカル映画に求めるものは、この「ロケットマン」にあった。すべての違いは楽曲の位置づけだ。「マンマミーア~」では曲ありきで、使うABBAの楽曲が決められた上…

【映画】マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー

前作「マンマ・ミーア」はなかなかに楽しめた作品だった印象があったのだが、期待が大きかった分、この続編は消化不良感だけが残った。何がダメだったのかというと、ミュージカル映画としての見せ方が中途半端なのだ。歌と踊りで魅せるキャスティングではな…

【映画】ドリーム

JFKの時代、そして米ソ冷戦の時代。軍拡と宇宙開発の先陣争いという中で、いまだに人種差別の真っただ中にあった米国の空気感が見事に表現された映画だった。原題は「Hidden Figures」なので、自らの夢を成就させた3人の黒人女性の主観にフォーカスを当てた…

【映画】エール!

「エール!」はいかにもフランス映画。聴覚障害の家族の中で唯一障害のない娘が、家族とのしがらみを捨てるかのように声楽のオーディションに臨むストーリーだ。パリ近郊と思われる田舎で牧場を手伝いつつ、乳製品をマーケットで売り、学校に通うという多忙…

【映画】ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

映画に感動を求めなくてもよいし、リアリティがなくても問題ない。そもそも映画はどんなに史実に忠実に作ろうとしても結局はフィクションであって、エンターテイメントでしかないのだ。その意味で本作はいかにもクエンティン・タランティーノの風味で、痛快…

【映画】ラブソングができるまで

映画「ラブソングができるまで」は、ヒュー・グラントとドリュー・バリモアの演技だけでお腹いっぱいになる佳作だ。往年のポップスターを演じるヒュー・グラントのとぼけた台詞や歌唱、そして踊りは、いかにも昔のヒット曲で食いつなぐドサ回りの売れない歌…

【映画】アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル

フィギュアスケートでリレハンメル・オリンピックの代表選考を巡って起きたナンシー・ケリガン襲撃事件を、トーニャ・ハーディングの視点から描く作品。実際の証言映像や当時の演技に忠実に作られている。エンドロールでその映像が流れるので、本編と比較す…

【映画】ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男

テニスの1980年ウィンブルドン選手権男子シングルスの決勝を中心に描いた作品だが、ドキュメンタリー映像を使わずに鵜役者にすべて演技させたことは、テニスファンにとってはリアリティに欠けて物足りない。ボルグとマッケンローを演じる役者は似ているとは…