#海外ドラマ

【ドラマ】ブラッドライン

普段通りの生活をしていると、普通に理屈や正義が通じる相手としか触れ合わないので、それが当たり前のように思えて疑問を感じない。もちろん意見や思想が異なることもあるが、それは大同小異の範囲内だ。しかし、世の中には人を騙して何とか利益をかすめ取…

【ドラマ】ハンドメイズ・テイル/侍女の物語 シーズン5

この作品ほど、演技力が光るものはない。その中でも、監督も兼ねているエリザベス・モスが傑出していて、ちょっとした表情に滲み出る凄みというか感情の起伏には恐ろしさすら感じるほどだ。彼女とセリーナ・ジョイの二人芝居のようなエピソードもあるが、飽…

【ドラマ】ラグナロク シーズン1~2

ノルウェー製作によるドラマで、ノルウェーの田舎町を舞台に環境問題をベースにしながら北欧神話を絡めている作りは、独特で面白い。海外ドラマやRPGに接していると、北欧神話に登場する神や悪魔に詳しくなる。ソーやロキはマーベルの影響もあるが、オーディ…

【ドラマ】リンカーン弁護士 シーズン2

「リンカーン弁護士」のシーズン2は、シーズン1よりエンタメに徹している印象で、2人の元妻や娘らとの人間関係もさらっと描いている。シーズン1では「カタブツ感」が強かったミッキーも、すっかりなじんできた。シーズン2は、冤罪を掛けられたレストランのオ…

【ドラマ】グッド・オーメンズ

アマゾンスタジオとBBCが製作したドラマで、キリスト教的な歴史観を風刺しつつLBGTQを含むダイバーシティ問題や人生のあり方などに切り込む意欲作だ。シーズン1は誕生する反キリストをすり替えようとして、ターゲットを誤るところから始まり、一方シーズン2…

【ドラマ】ステラ 黒い捜査ファイル

「FBI:インターナショナル」ではお堅いイメージの捜査官ケレットを演じていたハイダ・リードが、ブラックな要素満載の弁護士を演じるアイスランドのドラマ。そもそもハイダ・リードがアイスランド出身でアイスランド語と英語で自然ンに演技していることも意…

【ドラマ】ラストライト ~地球の灯が消える時~

プライムビデオのエピソード1を字幕版を見て、まだ展開が読めない状態だったが、エピソード2を見ようとすると日本語字幕がなかった。プライムではときどきあるようだが、この雑なオペレーションのおかげで3か月以上放置することになり、先日ようやく日本語字…

【ドラマ】ウィッチャー シーズン2~3

ウィッチャーのシーズン2以降は、時系列がわかりやすくなっているので、シーズン1ほどストレスを感じずに見進めることができた。ただ、新たに加わったキャラクターも多いので、十分に把握できていないし、描かれてもいないように思う。一方でイェネファーの…

【ドラマ】亡国のスパイ~かくも親密な裏切り~

WOWOWで放送された英国ドラマ。フィクションであることをエピソードの冒頭で毎回謳っているのだが、最終話で登場人物のほとんどが実在の人物であることが明かされる。スパイたちの行動や会話はとてもリアルだが、交わされるジョークは今では明らかに女性やLG…

【ドラマ】インサイドマン -囚われた者-

全4話のミニシリーズ「インサイドマン」は、英国で現在進行形で起きている監禁事件と米国の刑務所で死刑執行を待つ囚人が犯罪捜査に関与するプロットが並行して描かれるが、最後の最後までどう交錯するのかがわからない。双方の関係者が出くわすシーンで、見…

【ドラマ】ウィッチャー シーズン1

予備知識をまったく持たずに見始めたのだが、とにかく時系列がわかりにくい。基本的には魔法剣士であるリヴィアのゲラルトと魔法使いのイェネファー、シントラ王国の王家の娘シリの3人を追うプロットが、最後にはひとつに収束してゆくという展開(シーズン1…

【ドラマ】ケタリング・インシデント~森に消えた少女~

「ケタリング・インシデント」はタスマニアを舞台に展開するドラマで、ホラーやSFの要素を加えた全8話のクライム・サスペンス。ロンドン在住の医師が、突然故郷のタスマニアで目覚めるところから物語が始まり、過去の少女の失踪と現在の事件とがクロスオーバ…

【ドラマ】The TUNNEL/ トンネル シーズン2~3

シーズン1は「ブリッジ」のリメイクで、ユーロトンネルを舞台にした事件を描いていたが、シーズン2も3もトンネルは無理やり登場させた感があり、タイトルに偽りありという印象だ。同じキャストと設定でも、別のタイトルをつけるドラマもあるのだから、「トン…

【ドラマ】FBIアカデミー クラス '09

時系列を崩して並行したプロットで見せる手法は、正直言って好きではない。特に本作では、過去と現在と未来という形で3つの時代を同じ俳優陣が演じ分ける。わかりにくい上にもったいつけている感じがして、どうにも中身に入り込めないのだ。全体を通したテー…

【ドラマ】アメリカン・クライム・ストーリー シーズン2

「アメリカン・クライム・ストーリー」のシーズン1ではO.J.シンプソン事件を扱ったが、シーズン2はジャンニ・ベルサーチを殺害したアンドリュー・クナナンを追う。フィリピン系アメリカ人でゲイという難しい人物像だが、ダレン・クリスが恐ろしいまでになり…

【ドラマ】THE TUNNEL/トンネル-国境に落ちた血

「ブリッジ」のリメイクは複数存在するが、本作は舞台をユーロトンネルに移して英国とフランスの間の駆け引きを盛り込みながら展開する。ただ、ユーロトンネルでの事件がその後の展開にはあまり影響せず、あくまで物語の仕掛けとしての意味しかないところが…

【ドラマ】シタデル

CIAでもIM6でもモサドでもない諜報機関「CITADEL」は、ありえないほどに派手なアクションシーンがリアリティをまったく感じさせないところが特徴で、だからこそ没入するしかないという作りになっている。列車の車内で激しい銃撃戦を繰り広げたあげく、爆破さ…

【ドラマ】デビルズ・アワー~3時33分~

アマゾンプライムのドラマ「デビルズ・アワー~3時33分~」は、とっちらかった内容が徐々に収束してゆくものの、最終的には納得感のある結末を見せられずに終わってしまった印象がある。そもそも、邦題の副題になっている「3時33分」の意味も必然性も、十分…

【ドラマ】FUBAR

タイトルの「FUBAR」とは"Fucked Up Beyond All Recognition"、つまり「あらゆる理解を超えたぐちゃぐちゃな状況」という意味のようだ。アーノルド・シュワルツェネッガー演じるルークが、同じCIAに入局していたことを知らなかった娘のエマと作戦で関わるこ…

【ドラマ】レモニー・スニケットの世にも不幸なできごと

最初のエピソードを見始めた時点では何の話なのかもわからないし、とにかくストーリーテラーによる講釈が長いので、モチベーションがまったく上がらなかった。ところが、我慢して2話目を見たあたりから一気に引き込まれてしまう。奇想天外というか、実に馬鹿…

【ドラマ】コーチ・プライム ~勝利の方程式~

大学アメリカン・フットボールのチームを追うアマゾンプライムのドキュメンタリーで、ジョージア州にあるジャクソン州立大学(JSU = Jackson State University)タイガースのコーチを務めるディオン・サンダースが主人公。彼のニックネームが「プライムタイ…

【ドラマ】シークレット・シティ シーズン1

首都キャンベラを舞台に政治の世界を描くオーストラリアのドラマ。主演のアナ・トーヴは「フリンジ」でも主人公オリヴィア・ダナム捜査官を演じているだけに、オーストラリア製作とはいえ、それなりに期待して見た。彼女が演じるハリエット・ダンクリーは新…

【ドラマ】またの名をグレイス

殺人事件を解明する物語だが、真実がどうだったのか最後まで見てもすっきりとしない。ある意味「パムの秘密」と似たようなものでもあり、どんな事件や裁判であっても「何が真実なのか」がそれほど明確ではなく、誰にとっての真実かという疑問を特殊な事例を…

【ドラマ】ザ・リクルート

CIAに入局した若手弁護士が、諜報員さながらの活動に関わってゆくという一風変わった路線の作品。序盤から中盤はコメディ要素をうまく織り込んでテンポよく見せてくれたのに、終盤の展開が冗長で盛り上がりに欠け、主人公の嫌な一面がクローズアップされてし…

【ドラマ】リンカーン弁護士

原題は「The Lincoln Lawyer」なので、リンカーンという名の弁護士ではなく、車のリンカーンに乗った弁護士ということだ。主人公のミッキーは、原作小説の設定では別のドラマに登場するLAPDの刑事ボッシュと異母兄弟らしいが、本作ではその絡みは出てこない…

【ドラマ】ラフ・ダイヤモンド

アントワープを舞台としたダイヤモンド業界の裏側を描くNetflixのオリジナルで、オランダ語をベースに英語、フランス語、ヘブライ語が場面に応じて使われるインターナショナルなドラマ。ただ、主人公のノアはいかにもベルギー人という印象で、気性が荒く我が…

【ドラマ】エコーズ

Netflixで配信されている全7話のミニシリーズは、双子が人知れず入れ替わりながら時間をまたいだ複数の犯罪にかかわるストーリー。「双子の入れ替わり」はありがちな流れだが、その主人公姉妹の描き方が実にダーティなのだ。ただ、主演のミシェル・モナハン…

【ドラマ】ロスト・シンボル

ダン・ブラウン原作のドラマ「ロスト・シンボル」全10話を見ながら思っていたのは、「原作もこんな展開だったっけ」という違和感と「この内容では映像化は簡単ではなかっただろう」という納得感だった。ロバート・ラングドン教授シリーズの中では映画化され…

【ドラマ】ボクらを見る目

原題の「When They See Us」の意味を活かした良い邦題のようにも思うが、カタカナの「ボク」という中途半端な一人称を使ったことで、骨太な本作の内容を集約させるにはミスリードになったように思う。「アフリカ系」という表現も北アフリカのアラブ系を無視…

【ドラマ】令嬢アンナの真実

原題は"Inventing Anna"で、日本人の感覚では「Invent = 発明」だが、ここでは「(ないものを)作り出す」つまり「でっちあげる」という意味。本人が自覚しているかどうかはさておき、詐欺行為を及ぶ上で経歴から口座までをでっちあげたアンナ・デルヴェイの…