【ドラマ】ラグナロク シーズン1~2

ノルウェー製作によるドラマで、ノルウェーの田舎町を舞台に環境問題をベースにしながら北欧神話を絡めている作りは、独特で面白い。海外ドラマやRPGに接していると、北欧神話に登場する神や悪魔に詳しくなる。ソーやロキはマーベルの影響もあるが、オーディンヨルムンガンドなどはRPGによる知識が大きい。このドラマの主人公兄弟は、見るからにいかにもソーとロキを思わせる設定だったので、それを読み取れたことで全体のストーリーを読み解きやすくなった。

ただ、日本のドラマにもときどきあるが、高校生として登場する人物がそれにしては妙に老けすぎていて、メイクやファッションだけでなく考え方や物腰なども、どう見ても20代後半以上に見えてしまう。ソーを思わせるマグネの俳優はシーズン1の時点で21歳だが、その弟でロキのような位置づけのラウリッツは29歳だ。ラウリッツはトム・ヒドルストンをそのまま若くしたような印象で、いかにもいたずら好きな神なのだが、顔のシワを消すためか妙にメイクが濃く、違和感が拭えない。同級生たちも同様だ。

そもそも、登場するキャラクターは再生を繰り返して長い歴史を生き抜いてきた種族だったりするので、年齢にこだわっても仕方ないのかもしれない。環境問題が取り沙汰される企業は、社長の死亡後に高校生が後を継ぐのだが、定款がどうなっているかにも触れることでそれなりのリアリティを持たせている。ちなみに、ヴィラン的な位置づけの校長がグウィネス・パルトロウに似ていたので、そのことが妙に気になってしまった。