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ホームレスを対象に、4対4で対戦するストリートサッカーのワールドカップを扱った作品で、フィクションだと思って見ていたら、エンドロールに「事実を参考にしている」という説明と資料映像が流れていて驚いた。内容的には完全にコメディなのだが、ホームレ…
ダイアナ元妃の死亡事故を挟んで前後編に分割されたシーズン6を含め、全体的にそれなりに情報を持っている事項を整理しながら進む展開。シーズン1から英国現代史を辿るストーリーではあるが、登場人物は徐々にキャラが立ってきているので、その心理描写にも…
オリヴィア・コールマンがエリザベス女王を演じる「ザ・クラウン」の中盤では、さながらイギリス現代史のような展開に。フォークランド紛争やサッチャー政権の誕生は僕の記憶にもある出来事だが、アバーファン炭鉱の崩落事故は覚えていなかった事件でビジュ…
ペプシのプロモーションキャンペーンを巡る訴訟に関するNetflixのドキュメンタリーで、シアトル在住のジョン・レオナードがペプシコに7百万ポイントで戦闘機ハリアーを要求した事件を扱っている。これはテレビCMで「ハリアー 7,000,000pts」という表示が出る…
Netflixのドラマ「ザ・クラウン」はエリザベス女王の時代を描く壮大なストーリーで、全6シーズンのうち2シーズンごとに主要なキャストが入れ替わる。このシーズン1~2ではエリザベスをクレア・フォイ、夫のエディンバラ公フィリップをマット・スミスが演じて…
スパイを扱ったドキュメンタリーでCIAはもちろん、モサドなどの諜報機関も登場する。モサドの悪行はすさまじく見えるが、これは製作が米国だから米国の機関を正義と見えるような無意識の作りになっているのかもしれない。いずれにしても。登場する人物、特に…
依頼されて殺人を犯す人物の独白で始まり、心理描写や段取り、証拠隠滅に至るまでを事細かく語らせて展開するデヴィッド・フィンチャー監督によるNetflix配給の映画。全編に漂うリアルな緊張感と納得感が、まさに独特な世界観を醸成している。 関係した小物…
これが何を扱っていて、どんなジャンルの作品なのか。序盤は、それを理解しないままに見進めていた。見終わって見ると「ブレイキング・バッド」に近い印象で、コメディの要素を織り込んだアクションが見どころのクライム・サスペンスだった。主人公は英国か…
ルパンのパート3は、主人公アサン・ディオプの母親を巡って展開する。セネガル系という7設定だが、パリで見かけるアフリカ系住民は米国と比べて民族性が強く、伝統的な文化をまとって生活している印象がある。セネガルのように旧宗主国と旧植民地という関係…
浦沢直樹の作品は大好きだが、一度読み始めたら単行本を全巻買うことになるのはわかっているので、そうなるとなかなか手が出ない。ちゃんと読んだのは「20世紀少年」と「BILLY BAT」だけかもしれない。手塚治虫のオマージュから作品を作り上げてしまった「PL…
圧倒的な見応えのある、ドイツ製作による重厚なドラマ。舞台はドイツ西部のベルギーやオランダとの国境に近いエリアで、デュッセルドルフやフライブルク、メンヘングラードバッハ、アーヘンなど聞き覚えのある都市名が登場する。設定が複雑で、1話ごとにどん…
タイトルの「FUBAR」とは"Fucked Up Beyond All Recognition"、つまり「あらゆる理解を超えたぐちゃぐちゃな状況」という意味のようだ。アーノルド・シュワルツェネッガー演じるルークが、同じCIAに入局していたことを知らなかった娘のエマと作戦で関わるこ…
NetflixのF1を扱ったドキュメンタリーは、原題の"Drive to Survive"は韻まで踏んでいる秀逸なネーミングなのに、日本語になったとたんに使い古された言い回しになってしまったのは残念だ。日頃から脚光の当たるドライバーだけではなく、チームの代表やオーナ…
原題は"Inventing Anna"で、日本人の感覚では「Invent = 発明」だが、ここでは「(ないものを)作り出す」つまり「でっちあげる」という意味。本人が自覚しているかどうかはさておき、詐欺行為を及ぶ上で経歴から口座までをでっちあげたアンナ・デルヴェイの…
「The Diplomat」はNetflixで木曜日に配信が始まったばかりだが、土曜日までにシーズン全8話を一気見してしまうくらい面白い作品だった。米国駐英大使ケイトを演じるケリ・ラッセルは「ジ・アメリカンズ」さながらに、重ねた齢を味として表現する熟練の演技…
「ペチャクチャ病」と呼ばれる伝染性の病気が蔓延するトルコの都市で、罹患を避けるためにヘッドホンを装着したり感染者を隔離したりする様子は、まさにコロナ禍の世界を思わせる。しかも、感染者が発する脈絡のない言葉の羅列を聞くことで発症してしまうた…
「ナイブズ・アウト」の続編として位置づけられることに、ライアン・ジョンソン監督はご不満のようだ。確かに、この作品を鑑賞するにあたって「ナイブズ~」という事件あるいは状況との関連を想定する必要はなく、あくまで「探偵ブノワ・ブラン」シリーズで…
ポーランド製作のドラマだが、1997年に起きたオーデル川の氾濫を扱ったドキュメンタリー要素の強い作品。オーデル川という名称にはなじみがないかもしれないが、ポツダム宣言でドイツのポーランドの国境として定められた「オーデル・ナイセ線」は記憶になる…
Netflixで配信中の「Yakamoz S-245」は、ベルギー製作のドラマ「Into the Night」のスピンオフ。「Into~」の最終話で突然海面に現れた潜水艦の物語として、同じ地球規模のパニックに陥った状況を描いている。トルコ語とトルコ人の生活をドラマで体験する機…
Netflixで配信中のベルギードラマ「Into the Night」を、あまり期待せずに見始めた。ブリュッセルからロシアに向かう飛行機のゲートが閉まる直前に乗り込んできた乗客の「このままではみんな死ぬ。太陽から逃げて西へ飛べ」という要求に屈する形で離陸した飛…
デンマークを舞台に展開する内容で「マダム・セクレタリー」に近い部分も多いのだが、特徴は連立政権内閣であること。連立与党内で繰り広げられる駆け引きが、いかにも政治家らしい打算と戦術に基づいていることがリアルでもあり、興味を引かれるところでも…
2話を残して中断し、「お預け」状態だったStranger Thingsのシーズン4がついに完結した。ヴェクナに変容した「ONE」ことヘンリーを、イレブン、マックス、エディ、ホッパーがそれぞれ中心となって別々の場所から裏側の世界にいるヴェクナに対峙する。このコ…
Stranger Thingsもシーズン4となり、中学生だった子供たちが高校生になった設定。実際の役者の年齢はもう少し上なので、sシーズン5の更新は決定しているようだが、そろそろこの設定では厳しそうだ。一緒に行動するナンシーを演じるナタリア・ダイアーは27歳…
シーズンごとに、ファイナルに向けて出来事が収束し、想定の範囲ながらショッキングな結末を作り上げてきた本作も、ついに完結した。シーズン4の見せ場は、ウェンディの狂気が最高潮に高まってゆくところだが、単に激しいシーンばかりではなく、落ち着いた表…
時代劇コメディ仕立てながら実はかなり深い群像ドラマになっているのは、さすがションダ・ライムズということだろうか。シーズン1もそうだったが、最初のエピソードだけ見ても面白さは伝わって来ず、徐々に味わいが広がってゆく。シーズン1は長女のダフネが…
内容としては十分に見応えがあって、コンパクトにまとまった悪くない作品なのだが、製作サイドのタイトルのつけ方やアピールの仕方にはどうにも違和感があり、作品を理解していない印象が強い。タイトルの「21ブリッジ(21 bridges)」は、マンハッタン島に…
Netflixで配信されているスウェーデンのドラマ「疑わしき殺人者」は、実際に起きた未解決事件をテーマにしている。スウェーデンのオロフ・パルメ首相が妻と映画館を出て歩いているところを銃殺され、その容疑者として浮上した男は二転三転する証言で捜査陣を…
Netflixオリジナルのデンマークドラマ「チェスマットマン」は、ネットの記事では「サイコスリラー」として扱っているものもあり、予告編でも栗人形をフィーチャーした怪奇性が打ち出されていた。本格的な犯罪捜査ドラマが好きな僕としては、少し期待値を下げ…
デンマーク映画を、アントワン・フークア監督が舞台をLAに置き換えてリメイクした本作。原作のデンマーク版を先日視聴し、その話をThe LATTE Tokyoでしたところ「リメイクがもうすぐ配信されますよ」と教えてもらって楽しみにしていた。基本的には原作に忠実…
ネットフリックスのドキュメンタリー「ターニング・ポイント」は、ソ連のアフガン侵攻を起点にアルカイダやタリバンの歴史を追い、9.11の前後で歴代合衆国大統領が何をしてきたのかを淡々と綴ってゆく。明確に誰かを非難するというよりは、現在に至る経緯を…