【ドラマ】ウィッチャー シーズン2~3

ウィッチャーのシーズン2以降は、時系列がわかりやすくなっているので、シーズン1ほどストレスを感じずに見進めることができた。ただ、新たに加わったキャラクターも多いので、十分に把握できていないし、描かれてもいないように思う。一方でイェネファーのキャラクターが確立され、妖艶かつ戦略的な存在として物語の中心にポジションを取っている。

存在感を増しているのが、吟遊詩人のヤスキエル。シーズン1で登場した頃はテンションの高いコミカル要素を担っていたが、徐々に「語り部」としての本質を披露し始める。苦悩する表情を見せ、戦闘にも加わる姿からは、主役であるゲラルト、イェネファー、シリの3人に次ぐ位置づけであることが窺われる。ヤスキエルの存在なくしては、物語が単調になることを避けるのは難しかったのではないか。スピンオフの「血の起源」でもヤスキエルは語り部のポジションをこなしており、このシリーズにおける重要性を示しているといえよう。

7/27にシーズン3の後半3話が「vol.2」として配信されたが、前半が中途半端なところで終わってしまっているので、ここから3話でどのように展開するのかと思っていたものの、あまり展開した印象にはならなかった。シリの苦悩が中心に描かれていたが、やや冗長な作りになってしまったのは残念だ。ただ、ビジュアルはかなり予算をかけて作り込まれているので、派手に見応えがある。この先はゲラルト役が交代する中で、シーズン4をどう作ってゆくのか、期待と不安が交錯する。