#Tokyo2020

【TOKYO 2020】パラリンピック閉会式

素晴らしい演出と構成、そしてキャスティングだった。開会式で提示されたテーマが実際の競技のシーンでしっかりと肉付けされ、閉会式ではさらに広げて障害だけではない「共生」が高らかに奏でられた。まるで、結論としてここに落ち着かせるためにパラアスリ…

【TOKYO 2020】車いすバスケ男子 米国―日本

バスケの本場であり、前回大会の覇者でもる米国相手に、日本は決勝の舞台で互角の勝負を見せてくれた。負けはしたが、最後にファウルゲームを仕掛けるような展開に持ち込んだという事実が、日本の実力とパフォーマンスの素晴らしさを示しているといえるだろ…

【TOKYO 2020】車いすテニス 上地結衣―デフロート

素晴らしい決勝戦だった。現時点の実力を考えれば上地がデフロートに勝つ可能性はかなり低かったので、正直なところ上地に金メダルを期待してはいなかった。ファーストセットでは、やはり予想通りの内容でディーデ・デフロートが圧倒的な強さとうまさを見せ…

【TOKYO 2020】車いすテニス 国枝慎吾―エフベリンク

フェデラーに言わせた「日本には国枝がいるじゃないか」や、呪文のように自分に言い聞かせる「俺は最強だ」という言葉で語られることの多かった国枝慎吾。東京パラリンピックでは、車いすテニスのプレーそのもので堪能させてくれた。決勝のエフベリンク戦で…

【TOKYO 2020】車いすテニス 上地結衣/大谷桃子

NHKのライブ配信を見ていて、選手入場のところから気になっていた。上地の表情が硬く、大谷もそれにつられるようにこわばっていて、二人の間で会話がまったくないように見えたのだ。オリンピックの大坂なおみと同じ最終点火者を担い、シングルスではすでに初…

【TOKYO 2020】パラリンピック開会式

始まった時点では、またテレビCM的な安っぽい演出の予感も漂っていたのだが、片翼の飛行機をテーマにしたパフォーマンスは素晴らしかった。主演の和合由衣さんの純粋な演技も、そしてそれを盛り立てるバイプレイヤーたちの演技も見事だった。音楽面でも、辻…

【TOKYO 2020】女子バスケ/日本―米国

決勝の舞台で、やはりアメリカは強かった。何が強いって、フィジカルだ。1Qに日本がインサイドで何もさせてもらえなかったのは、アメリカのディフェンスが堅いということだが、それはすなわちフィジカルの強さ。自由にプレーさせてもらえず、ショットを放っ…

【TOKYO 2020】女子バスケ/日本―フランス

結果だけでなく、内容も素晴らしかった。何といってもPG町田のアシスト18は、オリンピックレコードとなる驚異の数字だ。162cmという小柄な体から繰り出されるパスは絶妙で、特に赤穂との連携はNBAを見ているかのようだった。そして、その赤穂だ。フランスの…

【TOKYO 2020】男子サッカー/日本―メキシコ

お題目ではなく、本当に金メダルを目標に戦ってきた選手たちが、銅メダルマッチに向けてモチベーションを持ち直すのは容易ではないだろう。だから僕は、三苫と大迫を起用して欲しいと思っていた。違うモチベーションで臨む選手がいれば雰囲気を変えることが…

【TOKYO 2020】男子サッカー/日本―スペイン

交代策を見る限り、スペインは90分で決着を付けようとしているように見えた。それに対して森保監督は、延長でシフトチェンジするために交代カードを手元に残した。ここまで信頼してチームの主軸であり続けた久保と堂安を下げて、三好と前田で前線を活性化さ…

【TOKYO 2020】野球/日本―米国

こんな展開は、誰にも予想できなかっただろう。もちろん、期待はしていた。田中将大が連打で3失点したところから、もつれることは想定内だった。田中は余計なことを考えすぎている印象でコントロールも定まっていなかったのだから、もう少し早めに見切りをつ…

【TOKYO 2020】男子バスケ/日本―アルゼンチン

アウトサイドの決定力が違い過ぎた。ゲームの立ち上がりにまったく流れをつかめなかったのは、アルゼンチンが3本の3Pを立て続けに決め一方でミスを繰り返したことが要因だ。1Qで10点差がついてしまうと、戦術的にもかなり厳しいものになってしまう。確かにア…

【TOKYO 2020】男子サッカー/日本―ニュージーランド

PK戦にもつれこんだら危ないと思っていた。ニュージーランドのGKバウドの反応は素晴らしかったし、安定感もあった。そして実際にPK戦が始まり、1人目のウッドが余裕で決める。このときの谷は早く動いてしまっていたので、僕の中での勝てそうな気が一層失われ…

【TOKYO 2020】女子サッカー/日本―スウェーデン

高さのあるスウェーデン相手にゴールを奪うには、サイドからGKとDFの間にアーリークロスを入れるかショートパスで幻惑して中央突破するしかないと思っていた。その前者の形は長谷川唯から田中美南という元ベレーザ・コネクションで実現されたので、終盤に追…

【TOKYO 2020】男子サッカー/日本―フランス

金メダル候補とか強豪とか呼ばれていたのは、国としてのブランドイメージだったのか。試合の結果だけではなく、内容もからもそんな印象しか受けなかった。相手が日本でなければフランスを応援するような僕なのだが、インテリジェンスの感じられないプレーの…

【TOKYO 2020】テニス男子シングルス/錦織圭―ギロン

ミスをしてくれない相手に、錦織の我慢が続く展開だった。ミスをしないので、無理に仕掛けることを抑え、丁寧なストロークで流れを逃さないようにしていた錦織が印象的だった。大坂なおみがボンドロウソバに敗れて姿を消してしまっただけに、同じ日に錦織ま…

【TOKYO 2020】女子サッカー/日本―チリ

シュートを外す練習をしているかのような前半だった。なでしこJAPANは、彼女たちらしいていねいなパスワークでチリの守備を崩すが、フィニッシュがとにかく決まらない。裏のスペースがなく、連戦と雨で速攻の効果も限られる中、高さのないなでしこJAPANがゴ…

【TOKYO 2020】男子バスケ/日本―スペイン

勝てる相手でないことはわかっていた。残り2試合を含め、1勝できれば素晴らしいというくらいのレベル感だ。対戦相手のスペインは経験豊富なスター軍団。2006年の世界バスケで来日したパウ・ガソルとマルク・ガソルが、いまだにセンターに君臨していたことに…

【TOKYO 2020】男子サッカー/日本―メキシコ

余裕と慢心が交錯した、見応えのある試合だった。序盤から全開で仕掛けてきたメキシコに対し、日本は1対1の強さを存分に発揮して応戦。堂安が仕掛けて久保、相馬がPKをもらって堂安と、理想的な形で2点を先制する。ここから反撃に転じたいメキシコは、しか…

【TOKYO 2020】テニス1回戦

実力だけでなく経験がなせる技だろう。母国東京で開催されたオリンピックの1回戦で結果を残したのは、やはり実績のある選手だった。大坂なおみは最終聖火ランナーでもあり、ローランギャロスでのメンタル発言からの流れを受けて、初戦で負けるわけにはいかな…

【TOKYO 2020】女子サッカー/日本―英国

完全に力負けだった。個の力も組織力も、そして監督の采配もすべてが完敗だ。前半こそ、DFラインを高く保って何度も仕掛けることができていたのだが、後半は英国のギアチェンジに対応できずにDFラインが下がってしまう。ボールを奪っても前線までが遠いので…

【TOKYO 2020】男子サッカー/日本―南アフリカ

引いた相手に手数を掛けすぎる。それは、ポゼッションとパスワークに強みを持つチームが陥りやすい罠だ。守備重視の南アフリカに対して、スペースが限られた中でも裏を狙う動きがあまり見られなかったことが、展開を難しくした要因のひとつに見えた。そんな…

【TOKYO 2020】ソフトボール/日本―メキシコ

宇津木監督の継投ミスだった。レジェンド上野は今日が39歳の誕生日ということもあって、完投させて勝利をグラウンド上で見届けさせたかったのだろうとは思う。しかし、7回のマウンドに上がった上野の制球は明らかに乱れていた。思ったようにスナップを利か…

【TOKYO 2020】女子サッカー/日本―カナダ

立ち上がり、カナダは浮足立っていた。パスは収まらず、連携が取れない。しかし、対する日本も同様だったことが悔やまれる。フォトセッションでなでしこJAPANは笑顔も見せていたが、立ち位置が決まらず撮影時間も妙に長い。この時点ですでに異状は感じられた…