【TOKYO 2020】男子バスケ/日本―アルゼンチン

アウトサイドの決定力が違い過ぎた。ゲームの立ち上がりにまったく流れをつかめなかったのは、アルゼンチンが3本の3Pを立て続けに決め一方でミスを繰り返したことが要因だ。1Qで10点差がついてしまうと、戦術的にもかなり厳しいものになってしまう。確かにアルゼンチンは格上だし、1勝がとてつもなく難しいグループに入ってしまったのは事実ではあるが、もう少し競った内容で楽しませてもらいたかった。

日本のサイトではなかなかボックススコアが見つからなかったのでFIBAのサイトを見たのだが、3Pを比較すると日本が6/26に対してアルゼンチンは14/36。決定力にも差があるが、その影響もあってかアテンプトでも10の開きがある。この3Pのポイント差だけで8×3=24なので、試合結果にそのままつながったと見てよいだろう。スコラとカンパッソが5つずつ3Pを決めて50%を超える決定率だが、日本では2/6の馬場しか複数決めた選手はいない。もちろんアルゼンチンのディフェンスや日本の戦術にもよるのだが、かつてbjリーグを見ていた経験からも、この差は歴然としているように思う。

アルゼンチンのスコラは41歳。2006年の世界バスケでも来日しており、ジノビリやノシオーニ、デルフィーノらとともに素晴らしいプレーを見せてくれた選手だ。当時に比べるとアルゼンチンは堅実なチームになってしまった印象があるが、準々決勝には残ったのでまだまだ楽しませてもらいたいところだ。