2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【ドラマ】エリック

息子が考案したキャラクターの「エリック」が現れ、その失踪した息子エドガーを共に捜索することになる主人公ヴィンセント。彼を演じるベネディクト・カンバーバッチの演技力が光る作品だった。 不動産王を親に持ち、放任された過去からパペット役者として身…

【鹿児島―大分】チームの崩壊

大分トリニータが崩壊しつつある兆候はすでに表れていたが、今節でそれが完全に表出した。大分の選手はプレーが一歩遅く、それをカバーしようとしてファウルを犯す。その判断も最悪なのは、明らかにカードが出てしまうであろう場面で、平然とコミットしてし…

【ラグビー】日本―イングランド

ラグビーの母国イングランドを国立競技場に迎えたエディ・ジョーンズ率いる日本代表は、結果的に完敗した。僕も生観戦しようかという気持ちもあったのだが、価格設定が高すぎる上にダイナミック・プライシングを使っていて納得感も得られなかったので、おと…

【EURO 2024】オランダ―フランス

ライプツィヒで行われたユーロの第2節は、序盤の展開を見てお互いに無理をしないプレーを選択しているように見えた。デシャン監督は鼻骨を骨折したエムバペを起用しなかったが、アップを始める様子もなかったので、これも無理をさせない方針の一環。フランス…

【ドラマ】プロフェッショナルズ~ロケット爆破の謎を解け!

時系列をバラバラにすることで、ひとつの出来事の因果関係を種明かしするように展開する全10話のドラマ「プロフェッショナルズ」。全体の設定が複雑な上に舞台となる国もヨーロッパからアフリカ、南米と幅広いので、すべてを正確に把握して見進めるのは至難…

【ストリートアート】加茂昴@錦糸町

この画像は、錦糸町のカフェ「私立珈琲小学校」の向かいにある解体が予定されているマンションに描かれた『芽吹く絵画』と題されたアート。アーティストの加茂昴が、自らコンポストで作った堆肥を顔料にした絵具を使い、植物の種子を混ぜて発芽させることを…

【映画】ソルトバーン

ストーリーをざっくり言うと、サイコパス男が名家に取り入って財産を手に入れるというもの。ありがちな展開だと思っていたら、展開としては最近見た「リプリー」、つまりは「太陽がいっぱい」の設定に似ていることに気づいた。 その過程にあるのは、主人公オ…

【トニー賞】第77回授賞式

今年のトニー賞授賞式は、おなじみの俳優が多く登場していて楽しめた。"Marrily We Roll Along"ではジョナサン・グロフがミュージカル主演男優賞、ダニエル・ラドクリフが同じく助演男優賞に輝いている。それぞれ「グリー」と「ハリー・ポッター」で活躍して…

【大分—栃木】不毛な実質ゼロトップ

ミッドウィークの天皇杯で鹿児島を破って勢いに乗って欲しかったところだが、結局代わり映えのしないディフェンシブなFWを起用した不毛な「実質ゼロトップ」を継続した大分トリニータ。負傷者が多すぎて人手不足であることは重々承知だが、それにしてももっ…

【NBAファイナル】Game-4 BOS@DAL

NBAファイナルのレギュレーションでは、最初はお互い2試合連戦でホームで戦い、その後は1試合ごとに移動を繰り返す。このままセルティックスがスイープしてしまうと敵地での優勝決定になることを考えると、何が何でも勝ちに来るとは思えなかった。1Qからマブ…

【NBAファイナル】Game-3 BOS@DAL

敵地ボストンでのふがいない2敗を受けてダラスに帰ってきたマーベリックスは、ドンチッチとアービングが調子を取り戻して序盤をリードして進める。ふたりとも、なんとか汚名を返上したいという気持ちが前面に出るプレーで、ホームアリーナのクラウドにも後押…

【映画】シグナル

2014年に製作された米国映画で、MITの学生が謎の組織に拉致され、脱出を企てるという展開。この作品で何を描きたかったのか、最後までよくわからないまま終わってしまったが、特徴的なのは「主人公たちに感情移入できない」ことだった。ジョナとニック、そし…

【ワールドカップアジア2次予選】日本―シリア

もう少し競った展開になるような気がしていたが、前半の早い時間に上田のゴールで先制した日本が、堂安のゴールに続いてオウンゴールで3-0とリード。この時点で勝敗の興味は失われ、後は日本代表の選手たちがどのようなパフォーマンスを見せるのかに移行した…

【NBAファイナル】Game-2 DAL@BOS

NBAのファイナル第2戦は、初戦から打って変わってガチガチの守備のぶつかり合いで始まった。マブスにしてみれば、序盤からセルティックスを勢いづかてしまった失敗の再現は食い止めたものの、自分たちの得点もなかなか伸びない。FTが4/9に留まったことが痛く…

【山形―大分】人手不足は何かの呪いか

ただでさえ負傷者が多いところに、前節の退場で藤原と小酒井がサスペンション。さらには保田がU-19代表で離脱になったものの、ボランチはペレイラや野嶽も使えるし、野村や中川をここに置く選択しもある。DFにはペレイラの他にデルランもいるので、どうにか…

【ローランギャロス】フェルナンデス―小田凱人

ローランギャロスの車いす男子シングルス決勝は、トップシードのヒュウェットを準決勝で下したグスタボ・フェルナンデスがディフェンディング・チャンピオンの小田凱人に挑んだ。ファーストゲームからフェルナンデスのパワーが全開の上にミスのないプレーで…

【NBAファイナル】Game-1 DAL@BOS

マーベリックスを牽引するルカ・ドンチッチに注目していたNBAファイナルの初戦は、しかし彼の不調からセルティックスを波に乗せてしまう。1Qのセルティックスは、まさに神懸ったプレーの連続。3Pが面白いように決まり、あわや40点に達するかというワンサイド…

【ワールドカップ2次予選】ミャンマー―日本

ディフェンシブな相手との対戦で敵陣ゴール前にスペースがないときに有効な要素は、パスの出し手と受け手の意思疎通だ。立ち止まって足元でボールを受けようとすれば確実に相手選手がついてくるので、それをいかにかわすのか。受け手が相手の反応より一瞬早…

【ローランギャロス】シグムント/ロジェバセラン―クラウチク/スクプスキ

ローランギャロスのミックスダブルス決勝は、落ち着いて締まった試合展開となった。どちらも厳しいところを突かれているにも関わらずミスが少なく、「あの体勢からあのショットを!」と感服してしまうようなプレーが相次ぎ、流れを一気に引き寄せるには至ら…

【ドラマ】ヨークシャーの切り裂き魔事件~刑事たちの終わらぬ苦悶

1970~80年代にかけて、実際に英国ヨークシャー地方で起きたピーター・サトクリフによる連続殺人事件を捜査する警察の視点で描かれたドラマで、「刑事たちの終わらぬ苦悶」というサブタイトルはこの作品の本質を引き出している。ただ、全7話を見る限り、刑事…

【洋書】Sensitive

「繊細」であることについて、自らが繊細であると自認するJenn GrannemanとAndre Soloがふたりで執筆した書籍のペーパーバック版。欧米にも「繊細であること」を改善すべき問題として扱う考え方があり、"Toughness Myth"と呼ばれている。繊細な人は「弱い」…

【ローランギャロス】二宮真琴/穂積絵莉―ルーリフ/フェルナンデス

ローランギャロスの女子ダブルス2回戦。2018年のローランギャロスでは決勝に進出していた穂積と二宮なので、第9シードの相手にもきっとよい試合をしてくれるだろうという期待があった。ところが、序盤からまったくペースがつかめず、逆にルーリフとフェルナ…

【UEFAチャンピオンズリーグ決勝】ボルシア・ドルトムント―レアル・マドリー

UEFAチャンピオンズリーグの決勝は、いきなりの乱入者によってその場を汚されてしまった。配信目的のYouTuberかと思いきや、ロシアのインフルエンサーが提示した懸賞金目当てのようで世相を表しているといえばそれまでだが、選手へのリスペクトも何もあった…

【ドラマ】ボドキン

アイルランドを舞台に米国人のポッドキャスターと、彼をサポートすべく英国の新聞社から派遣された記者による「取材」の物語が描かれる「ボドキン」。設定が複雑で、人間関係が絡みあっているので、なかなか全容を理解できなかった。ただ、それでも随所に用…

【大分―徳島】主審の心理を読む

試合そのものの話から始めると、大分はスカウティングで負けた印象だ。いわき戦同様に前から激しいプレスを仕掛けられると、攻めの形が作れずに自滅してしまう。徳島のフォーメーションも想定外だったようなので、これはもう作戦負けと言えるだろう。大分の…