#大分トリニータ

【東京V―大分】戦術負け

前半のチャンスで呉屋でも長沢でもゴールを決めていれば、まったく違う展開になっただろう。雨が降りしきる中でのゲームは、それくらいどちらに転んでもおかしくないものだった。大分にとって失点のシーンは、下田がもう一歩寄せていれば、高木が足ではなく…

【仙台―大分】無失点は逃したが

大分にとって、得点した時間帯が絶妙だった。前半11分に先制して、後半3分に追加点。下田の不用意なプレーからアンラッキーな形で失点したものの、交代で入ったエドゥアルド・ネットが突き放すFKを叩き込む。前の選手が取れているし、新戦力のエドゥアルド・…

【大分―琉球】ようやく初勝利

今日のゲームで大分はようやく初勝利をつかんだが、その要因は攻守にバランスが良かったことだ。センターバックに三竿を入れて左に香川という布陣は、利き足が左足同士という点が気になったが、特に問題なく役割をこなしていたし、ペレイラと三竿の連携も悪…

【大分―山口】役割は明確になったが

下平監督がこのブログを読んでレスポンスをしているかのようなコメントを前節のインタビューでしていたようなので、ちょっと書きにくさも感じている。ただ、これまで指摘してきたサイドの役割。つまり、シャドーとサイドバックの役割分担はすっきりしたよう…

【ルヴァン杯】大分―鹿島

勝てた試合だったとは、とても言えない。勝ち点1を拾えてよかったとも言えるし、公式戦初勝利がつかめないのであればもっと危機感を募らせた方がよかったとも言える。特に酷かったのは後半の初めから中盤くらいまでで、自信も技術もない中でビルドアップがで…

【長崎―大分】悪夢の現実

何が残念かって、試合終了後に笑顔で長崎の選手や審判団と握手して普通に話している大分の選手たち。この負け方で悔しさを感じないのか、感じても押し殺しているのかわからないが、それを表現してこそ「次」があるのではないだろうか。率直に言って、今日の…

【大分―水戸】噛み合わない歯車

部分的にはうまく機能しているし、時間帯によっては形を作れているのだが、90分通した配分ができていない大分の現状が浮き彫りになった。片野坂サッカーでは、前半は守って後半に勝負というパターンでストレスが溜まっただけに、序盤から押し込むスタイルに…

【大分―横浜FC】ストレスなき敗戦

リーグ戦とカップ戦で2分1敗となった大分だが、昨季までのようにポゼッションにこだわるあまり攻め手に欠いてチャンスすら作ろうとしないサッカーではないので、見ていてストレスを感じない。サイドからの崩しに偏重せず、インサイドから縦パスを入れるスタ…

【ルヴァン杯】大分―G大阪

2度リードしながら、またしてもパトリックにゴールを許してのドロー。実質的なホーム開幕戦がルヴァンカップで、ターンオーバーした戦力で戦わざるを得なかった状況は理解できるものの、ホームの観客にポジティブな印象を持って帰って欲しかったと思うと残念…

【甲府―大分】途上の開幕

コロナ禍で新しいブラジル人選手の入国ができず、キャンプ直前の地震と開幕直前のコロナウイルス陽性と続き、大分トリニータのチーム状態がよいと想像する要素はひとつもなかった。下平監督も、コンディションは良くないというコメントを出して防衛線を張っ…

【天皇杯決勝】浦和―大分

もったいない形で先制されてしまったが、大分にとっては自分たちがリードして時間が進むよりは追いかける展開の方がよかったはずだった。もちろん、スコアレスで緊迫した展開を想定していたのだろうが、そうそううまくいくものでもない。ユンカー対策なのか…

【天皇杯準決勝】川崎―大分

「まさか」としか言いようのない展開と結果だった。その証拠に、僕はエンリケ・トレヴィザンの同点ゴールを見逃した。先制されて跳ね返す力があるとは思っていなかったし、エンリケ・トレヴィザンを上げてパワープレイに出てくれたということだけで、すでに…

【柏―大分】もったいなさを痛感

この試合を見て、つくづくもったいないと思った。これだけのことができるのに、結果につながらずに勝ち点を逃した試合はあまりにも多く、降格という事実だけが残ったことは残念という言葉では言い表せない。2-0から追いつかれても突き放し、鬼門のアウェイで…

【大分―横浜FC】誤解の始まりと終わり

今季の大分にとって、横浜FCとのゲームは大きなエポックになっていたような気がする。アウェイで対戦した第2節も序盤の2点を守り切って勝ったのだが、開幕ゲームのドローの後で勝ち点を4に伸ばしたものの、ここから9試合勝ちに見放されてしまう。横浜FC戦の…

【鹿島―大分】執念は見せたが降格決定

今日のスタメンを見て、違和感しかなかった。片野坂監督はすでに残留をあきらめて、出場機会の少ない選手に来季の契約(他チームを含む)へのアピールチャンスを与えたのか、奇策を成功させて監督としての価値を高める起死回生の一手なのか。しかし、内容か…

【大分―G大阪】繰り返されたシナリオ

特に前半は攻めの形を作っていたし、試合後に呉屋が語っていたように、勝ち点を取れずに終わるゲームではなかった。ただ、それでも終わってみれば、アウェイのガンバ戦で見せつけられた地力の差をまたしても突き付けられる結果が残った。先行しても、追いつ…

【福岡―大分】残念な完敗

ゲームの内容を見ても、個々のプレーを見ても大分は福岡に完敗だった。それはそれで仕方ないところではあるが、また攻撃に意図が感じられなくなってしまい、気持ちも野村以外は伝わってこなかったことは非常に残念だ。前半は三竿のクロスに小出が飛び込んで…

【徳島―大分】避けられた最悪

この試合を落としていたら、勝ち点の上でも精神的にもかなり大きな痛手になっていたことだろう。町田のゴールでなんとか追いついたことで、最悪の事態は避けることができた。大分にとって勝ち続けることは容易ではないし、こういうこともあるだろう。ただ、…

【大分―仙台】運も味方に

終盤に来て攻守に形ができてきた大分トリニータの今節は、ホームに仙台を迎えた。一番の勝因は経験を活かしたことだが、運も味方につけたようだ。スタメンは前節から、右サイドだけを変えた。松本玲は、伊佐とともにJ3降格からの苦しい時期を戦ってきた選手…

【大分―C大阪】スタイルの完成

第31節という終盤にきて、今季の大分トリニータのスタイルがようやく固まったように感じた。ここまで紆余曲折があり、ボロボロの試合も少なからずあった中で、守備も攻撃も形ができて自信を持って選手たちがプレーできる状態になった。降格圏内は脱していな…

【名古屋―大分】内容は改善

結果はまたしても残念な敗戦だったが、内容は決して悲観するようなものではなかった。増山のゴールがオフサイドでなければ、高木がトラップをミスらなければ、長沢がヘッドを叩きつけていれば… ちょっとした差で違う結果になっていただろうし、だからこそサ…

【鳥栖―大分】日程変更の影響は

金曜日に予定されていた試合が台風の影響で土曜日開催となり、僕は大分にとっては不利になったと思っていた。台風が通過した後の濡れたピッチなら、パスサッカーは困難。そうなれば長沢の高さが生きるはずだ。だから、金曜日の中止決定は、鳥栖にしてやられ…

【大分―湘南】できたこと、できなかったこと

大分トリニータは伝統的に、移籍初ゴールなどのメモリアルゴールが決勝点にならない。最近では長沢の移籍初ゴールがそうだが、今日も小出のJ1初ゴールで先制したことで、僕には嫌な予感しかしていなかった。ただ、今日の湘南はまったく怖さを感じない。ハイ…

【広島―大分】選手を生かさないシステム

マリノスにも神戸にも大敗したが、サッカー自体は見ていて面白いものだった。あえてバランスを崩して、前への強い推進力を見せてくれる。あの内容なら、負けてもそれなりに充実感があった。あのサッカーを続けてくれたら、下位のチームには勝てるだろうと。…

【大分―神戸】結果の出ない苦悩

大分の出来は、決して悪くなかった。呉屋に増山、野村、町田までスタメンで並べて、攻めて勝とうという意識は見えたし、迫力も感じられた。その中で香川が前節できなかったことをやり遂げてみせ、上々の滑り出しだった。酒井高徳のゴールは見事としか言いよ…

【大分―札幌】負け癖の懸念

「前半スコアレス狙い」は片野坂監督お得意の戦術だが、ミシャがジェイとルーカス・フェルナンデスを後半に投入してくることは読んでいたのではないか。それはまさに「前半スコアレス」と同じことで、片野坂戦術の元祖は師匠ミシャだったのかと気づかされる…

【横浜M―大分】采配がことごとく裏目

ここまで監督の采配が裏目に出るゲームも、珍しいのではないだろうか。久しぶりに起用したGK高木が2本のループを決められてしまったが、彼はもともと速く展開したがるせっかちな性格。大分に移籍して最初の試合(だと個人的には記憶している)となった東京V…

【大分―川崎】絶望の再開

王者川崎を相手に、勝ち点3を期待していたわけではない。オリンピックでの中断を挟んで戦力を補強した大分の戦い方に期待していたのだ。しかし、終わってみて率直な思いは失望、いや絶望だった。あの戦術では、一人で打開できる選手を獲らない限りゴールは期…

【大分―浦和】ポゼッションを捨てて

前半のボール支配率が30%と、いつもの大分らしからぬ展開。しかし、それはいつものように時間を掛けすぎて手詰まりになるサッカーへの決別でもあった。そんな中で生まれた町田のゴールは、逆サイドで小林成豪が仕掛け、長沢を越えたクロスをヘッドで叩き込ん…

【清水―大分】点を取る気を見せた28分

自分たちが後ろで時間をかけてボールを回した結果、相手の守備はセットされる。大分のサッカーは、ここでいつも書いているように「前半スコアレス」狙い。今の得点力不足の状況は、90分のうち45分をその気がないまま過ごしている結果ではないか。坂と三竿を…