【仙台―大分】無失点は逃したが

大分にとって、得点した時間帯が絶妙だった。前半11分に先制して、後半3分に追加点。下田の不用意なプレーからアンラッキーな形で失点したものの、交代で入ったエドゥアルド・ネットが突き放すFKを叩き込む。前の選手が取れているし、新戦力のエドゥアルド・ネットが貢献したことも大きかった。下田を下げたときは不安もよぎったが、あのFKを見るだけでもそれが杞憂だったことは明白だ。

ルヴァンのセレッソ戦で大敗した直後のリーグ戦。ターンオーバーしたカップ戦の敗戦は問題ないのだが、あれでけ酷い内容と結果では選手は自信を失ってしまう。特に若い弓場や西川は、あのパフォーマンスでは当分チャンスは回ってこないだろう。そんな中で、気分屋のエドゥアルド・ネットもモチベーションが上がらなかったことだろうが、今節のゴールでそれも一気に解消したはず。何より、サポーターの信頼を勝ち取ったことが、今後にも効いてくるだろう。

それにしても、失点してしまったのはもったいない。ここまで全試合でゴールを決めながら、全試合で失点もしている大分にとって、初のクリーンシートを何としても達成して欲しかった。真瀬のシュートはまぐれともいえるが、高木のポジションが甘かったこともまた事実。攻撃的なサッカーは歓迎するが、締めるところで締められない状況は改善してもらいたい。