【ルヴァン杯】大分―G大阪

2度リードしながら、またしてもパトリックにゴールを許してのドロー。実質的なホーム開幕戦がルヴァンカップで、ターンオーバーした戦力で戦わざるを得なかった状況は理解できるものの、ホームの観客にポジティブな印象を持って帰って欲しかったと思うと残念な内容だった。その意味では、16歳の保田をせっかく2種登録したのだから、使ってみてもよかったのではないだろうか。

評価できる最大のポイントは、久しぶりにフォワードが点を取ったこと。ここ数試合はDFのゴールばかりだったので、長沢の2得点は前向きに捉えられる。増山や宇津元も仕掛けていて、存在感は示していた。インサイドのサポートももう少し効果的だったら、もっと楽な展開になっていただろう。梅崎も小林裕紀も頑張ってはいたが、もうひとつ嚙み合っていなかった。そもそも小林裕紀は、ゴール前ではシュリンクしてしまう性格なので、あまり期待できないのだが…

初登場となったGK西川は合格点だったが、羽田と野嶽はいただけない。羽田は判断が遅く、野嶽は転びすぎ。あれでは失点もするだろう。上戎も危ないパスミスがあり、パトリックにあと2~3点取られていても、全然おかしくなかった。昨季にも感じたことだが、パスを出す相手の利き足を想定できていないように思う。次のプレーが限定されてしまう方向にパスを出して、詰まってしまう場面が散見されたのだ。選手の入れ替わりは最小限だったのだから、もう少しお互いの特性を理解してプレーしてほしいものだ。