【NBAファイナル】Game-3 BOS@DAL

敵地ボストンでのふがいない2敗を受けてダラスに帰ってきたマーベリックスは、ドンチッチとアービングが調子を取り戻して序盤をリードして進める。ふたりとも、なんとか汚名を返上したいという気持ちが前面に出るプレーで、ホームアリーナのクラウドにも後押しされ順調に得点を重ねる。

しかし、1Q中盤以降にセルティクスに盛り返されると、そのまま2Q終了まで一進一退の攻防が続いた。そして迎えた3Qが、このゲームの勝敗を大きく左右する。ドンチッチとアービングが相変わらずヒーローになろうとするかのようなプレーを続けるが、その精度がどんどん落ちてくる。安易にターンオーバーを招き、ファウルをアピールしても取ってもらえない状況で、流れが一変してしまった。

3Qのスコアは19-35と圧倒的で、ここで踏ん張っていればマブスにも十分勝機はあったのだが、やはり48分間プレーの質を維持するのは難しいのだろう。

4Qに入るとマブスの執念が勝りはじめ、一時は2点差まで詰め、アリーナも「さあ、ここからだ」という機運に満ちたそのときだった。ドンチッチが微妙なプレーで6つ目のファウルを取られ、長時間に及ぶレビューの末にファウルアウトが宣告されてしまう。

ライブリーやP.J.ワシントンも頑張ってはいたのだが、いかんせんマブスは良くも悪くもドンチッチのチーム。そんな主軸を失ってセルティックス相手に挽回するのは、かなりハードルの高いチャレンジだ。これでセルティックスの3勝となり、マブスはもう後がなくなった。せめてホームアリーナで1勝。まずは、そこからだ。