【パリオリンピック最終予選】日本―北朝鮮

8年前に西が丘で観戦したベレーザと浦和のなでしこリーグ開幕戦で、印象に残った2人のサイドバックベレーザの清水と浦和の北川だった。その2人が両サイドを担うなでしこジャパン北朝鮮を迎え撃ち、北川を起点に先制して清水のクロスから追加点を挙げる。僕にとっては、何とも感慨深い展開だった。

【なでしこリーグ】ベレーザ―浦和 - T's Whisper (hatenablog.com)

ちなみに、この試合にはベレーザで山下、長谷川、田中が、そして浦和で猶本と長野も出場していた。

清水は攻めるとこととキープするところの使い分けが絶妙で、相手が清水に当ててCKを取ろうとすれば巧みにかわしてマイボールにする。北川も左サイドの高い位置で攻撃に絡み、サイドを破らせない守備も冴えていた。

そして、GK山下の攻守だ。同点ゴールを誰もが覚悟したとき、執念でくらいついて何とか掻き出したプレーは、「山下の1センチ」とでも言うべき微妙なタイミングだった。以前のように過剰に闘志を漲らせるのではなく、静かに落ち着いて存在感を示すプレーには、他のメンバーも本当に安心させられたことだろう。

ただ、失点のシーンでは高橋と譲り合ってしまったような節があった。本来であればGKである山下がはっきり声を出して、自分が行くか髙橋に委ねるかを示すべき場面。2点のリードで油断があったと言われても、仕方ないところだろう。

それでも、これでパリオリンピックの出場権は獲得した。東京オリンピックのような不完全燃焼で終わることなく、精一杯のプレーで高みを目指してもらいたい。