【EURO 2024】スペイン―ジョージア

今大会で旋風を巻き起こしていたジョージア。この試合は序盤からスペインが主導権を握りながらも攻めきれず、ジョージアの鋭いカウンターから右SBのカカラーゼが入れた絶妙なクロスがクワラツヘリアには合わなかったものの、ル・ノルマンのオウンゴールを誘発してジョージアが先制する。ジョージアにとっては、このまま前半を終わりたいところだったが、ロドリのゴールでスペインが追いついた。基本的にはサイドからのクロスを優先していたスペインだが、左SBのククレジャが再三攻撃の起点になっていた。

後半に入って、早い時間にファビアン・ルイスが追加点。このあたりで、ジョージアのモチベーションが下がってしまった感がある。スペインは最後まで攻撃の手を緩めず、どちらかと言うと「オレも、オレも」という状態。ニコ・ウィリアムズに続いてダニ・オルモもゴールを決め、終わってみれば4-1の圧勝だった。以前ほど存在感のある選手は多くないが、チームとしての力は高かった。カタールのワールドカップで日本が勝利したことが、信じられなくなってくる。

この日も会場のケルンは強い雨に見舞われていたが、先日のドイツとデンマークの試合では落雷で試合が中断していた。僕もJリーグの試合で悪天候による中止からの再試合という経験があるが、身の危険を強く感じたものだ。あれだけの観客が集まるスタジアムなので、パニックが起きたら収拾はつかないだろう。環境活動家の乱入も含め、この後は何事もないことを願っている。