【Disney+】オビ=ワン・ケノービ E4

オビ=ワン・ケノービも後半に差し掛かり、今回はレイアの救出劇が描かれる。突然登場した印象のあるターラの位置づけがわかりにくいという難点があるが、ベンがライトセーバーを振って戦うシーンは堪能できる。ただ、この戦いでベンもレイアも死ぬはずがないので、視聴者がその前提を持っている中でどう緊迫感を出すかについては、制作陣にとって簡単ではなかったはずだ。ワクワクはするけど、ドキドキはしない。そんな感じなのかもしれない。

そして、何よりもこのエピソードの見どころは、サードシスターに尋問されるレイアの気高さ。言い換えれば、子どものくせに一人前の口を利くレイアの「育ちの良さ」とも言える。このレイアを見て、僕が思い出したのは「ゲーム・オブ・スローンズ」のリアナ・モーモント。設定上の年齢もほぼ同じだが、リアナは旧家の当主、そしてレイアは元老院議員とオルデラン星の女王に育てられている点はとても似通っている。

ただ、当主のリアナは名言「モーモント家は覚えている」にも象徴されるように、一族のリーダーとしての矜持を備えていた一方、レイアは意訳すれば「お父さんに言いつけますよ!」とサードシスターに向かって言っている点に幼さを感じさせる。「気張ってはいるけれど、まだまだ子ども」という設定を見せるシーンなのだろうから、この演出は大当たりだし、レイアの魅力を表現した見事なものだったと言えるだろう。「オビ=ワン・ケノービ」と言いながら、やはり主役はレイアなのだ。

【大分―新潟】失われた攻撃意識

「ボールを新潟に持たせないことがポイント」と語っていた下平監督だったが、それならなぜボールをしっかり前につなげる11人を選らばなかったのだろうか。藤本は何度もよい形でボールを受けていたが、相変わらず判断が遅くボールを持ちすぎる。テクニックもないから、抜こうとしてロストする場面が目についた。守備でも、2点目の失点は完全に左サイドが空いてしまっていたので、左アイトサイドに藤本を置くのは非常に危険なのだ。

そして、井上も同様だ。終盤には吹っ切れて突っ込んでいたが、それまでは仕掛けに行く判断が遅れ、抜ききれずにコーナーを取るのが精一杯。羽田も、いつものように無難なボールをさばくだけで、相手にとって怖さを感じないプレーに終始した。このように3人もシステムに合わない選手を起用しては、相手にボールを持たせないわけにはいかなかった。確かに、それほど支配率で負けていたわけではないが、持てばよいのではない。チャンスを作るためにパスを回すのだ。それなのに、今日の大分は相手を剥がすことよりも、自分たちが余裕をもってプレーするために時間を作るパスに終始していた。

ここ数試合、戦う気持ちが前面に出ていたのだが、そんな雰囲気はまったく感じられなかった。呉屋が空回りして早々にカードをもらってしまったことが妙に目立ってしまったのだが、もしかしたら主審がファウルを取りやすいことを察知した結果なのだろうか。デュエルの部分ではなく、前を向くパス、ターン、ドリブルといったところに攻撃的な意識があまり見られなかったことが残念だ。それもこれも、コンディション不良者が多いことが要因なのだろう。サムエルまで戦列を離れてしまっては、首位の新潟相手には厳しかった。1点取って終盤は猛攻を仕掛け、2度のオフサイドでの幻のゴールもあった。評価できる要素は十分にある。まだまだ、これからだ。

【ストリートアート】及川真雪


千駄ヶ谷コワーキングスペース「The Folks by IOQ」エントランス前に登場したミューラルは、鮮やかな色彩と楽しそうなモチーフに思わず目が留まります。これは及川真雪の作品。最近は、千駄ヶ谷エリアにもストリートアートが増えてきた印象があります。

【Disney+】ミズ・マーベル E1

マーベルの新作ドラマということで期待しつつも、不安も大きかった。最近マーベルやディズニーが志向しているマイノリティ戦略に乗っかった設定であること、そして他の作品と絡みそうもないということがあったからだ。本作はジャージーシティ在住のパキスタン系高校生が主人公で、エピソード1の展開はまるで「私ときどきレッサーパンダ」。中国系をパキスタン系に置き換えただけのようにも見える流れだったが、「アベンジャーコン」というイベントが軸になっている分だけ、マーベルらしさを保っている。

他の作品との絡みという意味では、「ランナウェイズ」に少しだけ登場したパキスタン系女優が出演したのだが、現時点ではその位置づけや「ランナウェイズ」とつながるのかどうかもよくわからない。カマラ・カーンが装着したグローブは「ランナウェイズ」のチェイスがつけていたものを連想させるので、もしかしたら何らかの接点を組み込んでいるのかもしれない。ただ、ここまでの展開を見る限り、それほど予算をかけているようには見えないし、「ムーンナイト」同様にB級感は拭えない。

では、面白くないのかと言われれば、そうではないと答えたい。コメディ要素がいかにもマーベルだし、楽しめる点はいくつもある。後は自分の中でこの作品をどう位置付けて何を期待するかによって、評価が変わってくるということなのではないだろうか。ここからの展開に期待している。

【紫陽花】飛鳥の小径


東京も梅雨入りして、あじさいの季節。飛鳥山公園の麓のある「飛鳥の小径」には、色とりどりのあじさいが咲き乱れています。道が狭い上にこの季節は人が押し寄せるので、曜日や時間帯によっては大渋滞ににってしまうので、訪れるなら早朝か夕方がオススメです。

【ドラマ】ストレンジャー・シングス シーズン4

Stranger Thingsもシーズン4となり、中学生だった子供たちが高校生になった設定。実際の役者の年齢はもう少し上なので、sシーズン5の更新は決定しているようだが、そろそろこの設定では厳しそうだ。一緒に行動するナンシーを演じるナタリア・ダイアーは27歳なので、表情にも年齢を感じさせるようになっている。イレブンもすっかり雰囲気が変わり、ミリー・ボビー・ブラウンボンジョビの息子との恋愛関係で話題になっているが、今ではまったく別人に見える。

このシーズンは、イレブンを巡るカリフォルニアでのプロットとホーキンス、そしてホッパーが収容されているロシアの監獄という3つの展開を追ってゆくが、7話まででいったん終わり、7月に残り2話が配信される予定。今のところ、ホッパーの展開が読めないが、今シーズンのヴィランであるヴェクナの正体がわかったところでしばしのブレイクとなっている。残り2話でどんなオチをつけるのかに興味がひかれるが、完全決着というよりは何らかの謎を残してシーズン5につなぐのではないだろうか。

個人的には、本作でよい味を出しているのはルーカスの妹のエリカを演じるプレア・ファーガソンだと思っている。頭脳明晰で空気を読まずに本音で押し通すキャラクターがコメディ要素を与えている作りも面白い。残り2話の配信まで約3週間あるので、これまでの展開を忘れてしまいそうだ…

【ローランギャロス】ガウフ/ペグラ―ガルシア/ムラデノビッチ

ダブルスは「流れ」が試合を左右する。ローランギャロスの女子ダブルス決勝は、まさにそのことを時間する試合となった。立ち上がりはガルシアの動きが硬く、前衛での動きができずポーチに出られない状態が続く。ムラデノビッチもガルシアの不調を補い程ではなく、ファーストセットをあっさり失った。ペグラも決してよい出来ではなかったが、ガウフが獅子奮迅の働きでコートを支配していた。

これで切羽詰まったからか、セカンドセットに入って流れが変わり、一気に4ゲームをガルシアとムラデノビッチが獲得する。ガルシアの動きが冴えはじめ、振りきれたかのように思い切ったショットが見られるようになった。ブレークバックを許して流れを再び手放したかと思いきや、なんとか押し切ってセットオール。そしてファイナルセットも、セカンドセット同様に4ゲームをフランスペアが先取する。このあたりから、ガウフの表情は明らかに曇りがちになり、自信を失っている印象だった。

最後はガルシアが思い切り叩きつけてポイントを奪い、2-6 6-3 6-2の逆転でガルシアとムラデノビッチが6年ぶりにローランギャロスのタイトルを手にした。このふたりが組んでダブルスに出場するのは久しぶりなので、フランステニス協会がくれたワイルドカードによる出場だった。スタンドは完全にホームの雰囲気で、「カロ!」「キキ!」というコールが何度も聞こえていた。フランス人選手の活躍が見られず、ツォンガの引退にシモンも続きそうな状況という中、明るいニュースがフランスにもたらされたことは朗報だった。