【Disney+】オビ=ワン・ケノービ E4

オビ=ワン・ケノービも後半に差し掛かり、今回はレイアの救出劇が描かれる。突然登場した印象のあるターラの位置づけがわかりにくいという難点があるが、ベンがライトセーバーを振って戦うシーンは堪能できる。ただ、この戦いでベンもレイアも死ぬはずがないので、視聴者がその前提を持っている中でどう緊迫感を出すかについては、制作陣にとって簡単ではなかったはずだ。ワクワクはするけど、ドキドキはしない。そんな感じなのかもしれない。

そして、何よりもこのエピソードの見どころは、サードシスターに尋問されるレイアの気高さ。言い換えれば、子どものくせに一人前の口を利くレイアの「育ちの良さ」とも言える。このレイアを見て、僕が思い出したのは「ゲーム・オブ・スローンズ」のリアナ・モーモント。設定上の年齢もほぼ同じだが、リアナは旧家の当主、そしてレイアは元老院議員とオルデラン星の女王に育てられている点はとても似通っている。

ただ、当主のリアナは名言「モーモント家は覚えている」にも象徴されるように、一族のリーダーとしての矜持を備えていた一方、レイアは意訳すれば「お父さんに言いつけますよ!」とサードシスターに向かって言っている点に幼さを感じさせる。「気張ってはいるけれど、まだまだ子ども」という設定を見せるシーンなのだろうから、この演出は大当たりだし、レイアの魅力を表現した見事なものだったと言えるだろう。「オビ=ワン・ケノービ」と言いながら、やはり主役はレイアなのだ。