【岩波新書】アメリカ大統領選

トランプとバイデンの熾烈な争いは収まりつつあり、CNNのニュースネタもすっかりCOVID-19に塗り替えられたこの頃だが、ドキュメンタリーやドラマ「ハウス・オブ・カード」を見ているので米国の政治に興味を持った。それで読み始めたこの新書は朝日新聞の記者によるものなので、間違いなく民主党に肩入れしているであろう部分を意識して割り引いた。

久保文明と金成隆一という二人が分担して書いているため、文体の違いも明らか。序盤と終盤の久保の文章は妙に理屈っぽく、小難しい言葉をこねくり回して書いている節があるので、読み進めるのに難儀する。一方、金成の文章はライブ感が満載で、大統領候補の選挙キャンペーンが目の前で展開されているかのような感覚が伝わってくる。予備選から本選に至るまでが描かれ、党大会やスーパーチューズデーなど何となくしか理解できていなかった部分が実感を持って見えてきた。

数年前にあった地元の区長選挙で、対立候補ネガティブキャンペーンに終始して落選した候補がいて、僕としては気分が悪かったのだが、米国の選挙もこれに輪をかけたような展開のようだ。選挙費用が高騰し、それをテレビCMに費やす。そして、資金集めの集会を開くことで献金を募る。このあたりはなかなか日本の庶民感覚では実感しにくいのだが、日本も同じ方向に向かっているのかもしれない。ちなみに、その区長候補は落選したのだが、すぐに参議院選に出馬して当選してしまった。これも、選挙の綾というものなのだろう。

【ボジョレーヌーボー】本日解禁

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11月の第3木曜日は、ボジョレーヌーボーの解禁日。今年もルイ・ジャドを予約していましたが、無事に宅配ロッカーで受け取ることができました。赤ワインも軽く冷やした方が味の輪郭がはっきりするので、ウチではいつも冷蔵庫へ。今夜の分は氷で冷やしました。

今年のボジョレーヌーボーは出来がよいと聞いてはいましたが、実際に飲んでみると驚くほど濃厚な味わいで、ベリーをキャラメリゼしたような香りも感じられます。そして若いワイン特有のはじけるような舌触りも楽しめ、満足度の高い印象でした。

【紅葉】東京駅のイチョウ

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今日は暖かくてコートも不要だったけど、秋の深まりは木々の色づきに感じます。東京駅前のイチョウは緑と黄色のまだら状態ですが、黄色がかなり濃くなっていました。都心で楽しむのは紅より黄色。青空や赤レンガとのコントラストも美しいですね。

【上野グルメ】ぐるあつ

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入谷から上野に向かって歩いている途中に、たまたま見つけたヴィーガンスイーツのお店「ぐるあつ」で豆腐マフィンと豆腐スコーンを購入しました。画像の豆腐マフィンは、しっとりして弾力のある食感です。下町の商店という雰囲気だけど、ほどよく洗練されていて、まはにアーバンな印象。浅草とも蔵前とも、ちょっと違う雰囲気が味わえました。

【ストリートアート】KAWASAKI Mural Art Project

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工事中の川崎市役所の仮囲いにミューラルアートを描くプロジェクトは、第1期がDragon76の作品でしたが、第2期の今回はDragon76に加えKensuke Takahashi、Tokio Aoyama、Cook Dissizit、Woodが参加して、第1期とは反対側の仮囲い一面を埋め尽くそうとしています。今は、まさに制作中。現在進行形のアートが見られるのも、今だけの楽しみなのです。

ちなみに、この画像はCook DissizitとTokio Aoyamaの合作によるものの一部です。

【ドキュメンタリー】All In: The Fight for Democracy

プライムビデオで視聴した、米国の選挙不正を扱ったドキュメンタリー「All In: The Fight for Democtacy」は説得力があり、英語も聞きやすくていろいろと参考になった。今般の米国大統領選でドナルド・トランプが「民主党に選挙を盗まれた。最後の一票まで数えろ」と言っているようだが、それはまさにアメリカの歴史なのだと思い知らされる。もともとは人種問題や女性参政権の問題に端を発し、リンドン・ジョンソンが1964年に公民権法を制定してからも投票を妨害する行為や、それをカムフラージュして法制化することによって、特にアフリカン・アメリカンが選挙権の行使を妨げられてきた。

もちろん、このドキュメンタリーが民主党視点で作られていることから割り引いて考えないといけないとは思うが、1965年にアラバマ州のセルマにあるエドマンド・ペタス橋でデモ行進を阻止された「血の日曜日」のエピソードにちなんで、のちに橋を渡ることが儀式化された様子を見るだけでも、米国社会に根差した問題の深さが偲ばれる。歴史的にアメリカ合衆国には選挙妨害や不正がある一定の価値観の下に公然と存在し、その中で戦うことによって権利を勝ち取ってきたこと事実をあらためて気づかせてくれた。

そう考えると、日本は平和だ。勝海舟による江戸城無血開城も、戦後の復興も勝ち取ったというよりは「お上から与えられた」と言ったほうが近い。確かに日本でも自由民権運動や部落解放運動はあったし、その名残りが消え去ったとは言い切れないのだが、米国とはスケールが違うように思う。そんな日本人の価値観では、今回の大統領選の「最後の一票まで数えろ」という観点は、なかなか理解しがたいだろう。

【ネコ】やっぱり箱が好き

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いくつになろうが、ネコってやっぱり箱が好きなんですよね。しばらくこんな光景は見てなかったけど、ちょうどよい大きさの箱があるば、「ひな」はすぐに箱入り娘にかっいゃいます。大柄な彼女にとってはちょっと狭そうですが、そのジャストインサイズ感がよいのかもしれません…