【全豪テニス】女子決勝フルセットの熱戦

全豪オープンテニスの女子決勝は、第1シードのセレナ・ウィリアムスとノーシードでツアーに復帰したばかりのジュスティーヌ・エナンの対戦でした。エナンは引退を経て、約1年半ぶりに復帰しての2戦目。セレナとしても、そんな先取にいきなり優勝をさらわれるわけにはいかないという思いがあったのだと思います。

第1セットからセレナのパワーが発揮され、ファーストサーブがなかなか入らないエナンは苦しみます。そんな中、セレナがチャレンジ成功した直後のサービスエースに、スタンドから激しいブーイングが浴びせられたことが気になりました。オーストラリアといえば、元来「白豪主義」の国。日本人を含むアジア人など有色人種に対して好感情を持っていない傾向があります。それだけの理由ではないのかもしれませんが、何となく後味の悪さを感じてしまいました。

結局6-4でこのセットをセレナが取りますが、第2セットに入るとエナンが調子を取り戻し、バックハンドのダウンザラインが面白いように決まり出します。6-3でエナンが取ってフルセットに入ったときは、このままエナンのペースかと思われました。しかし、ファイナルセットはセレナが勢いを保ったまま譲らず、6-2で取ってチャンピオンシップを獲得です。敗戦が決まったときのエナンの呆然とした無表情が、とても印象に残りました。