【テニス】ウォズニアッキ初GS制覇

全豪オープンことオーストラリアン・オープンの女子シングルス決勝は、ウォズニアッキとハレプという順当な勝ち上がり。そして試合はまさに白熱したレベルの高い内容となった。セットオールからはブレーク合戦の様相も呈していたが、どちらのサービスゲームでも簡単には取り切れず、もつれてもつれてポイントが決まる流れだった。

そして、勝ったのはウォズニアッキ。グランドスラムのタイトルを取れないままランキング1位に長く君臨していたことで、「無冠の女王」というありがたくない称号をつけられた彼女にとって、今日は千載一遇のチャンスだっただろう。勝利が決まった瞬間から優勝インタビューまで、あふれる思いと涙を隠そうともせず喜びを表現していた。だからこそ、インタビューではハレプに対して"I'm sorry."を繰り返していたのだと思う。

地元オーストラリアのバーディを倒した大坂なおみも、勝利インタビューで「観客はバーディの勝利を望んでいたのに、自分が勝ってしまって申し訳ない」と発言して大喝采を浴びていた。相手や観客への敬意が共感を呼ぶのだ。コードボールが決まった際に相手に手を挙げて詫びるのではなく、空に手をかざして神に感謝するかのような態度を取ったジョコビッチがブーイングされるのは、致し方ないだろう。

特にウォズニアッキが好きなプレイヤーというわけではないのだが、この優勝に関しては心からお祝いしたいと思う。おめでとう、キャロライン!