【人事の話】学生の危機感

2011年卒業の学生、つまり今の大学3年生は、そろそろ就職に向けた会社説明会がはじまるタイミングです。今年の就職戦線は昨年以上に厳しくなると言われていますが、就職ナビサイトを運営する会社によれば「就職氷河期」に比べれば全然マシな状況だそうです。平均すれば1人1社以上の内定が取れるからのようですが、実際には内定をもらう学生はたくさんもらい、もらえない学生はゼロということになるんですよね。

そんな中、僕の会社でも会社説明会の受付を開始しています。就職ナビサイト上でオンライン予約してもらうのですが、すぐに満席になってしまいました。すると、連日のように学生から「満席だが、御社に入りたいので席を用意してくれないか」という問い合わせメールが届きます。どうやら、大学の就職課がそうするように指導ぢているようです。

会社の人事にしてみれば、そういった手間を省きたいから就職ナビサイトを利用しているのです。本当に入社意欲の高い学生は、志望企業のサイトは頻繁にチェックしているし、予約開始となれば最優先で手続きするはず。「就職テクニック」のひとつとして意欲を示しているつもりでも、はっきりいって逆効果でしかないのです。