【デビスカップ】錦織、添田で逆転勝利

デビスカップのワールドグループ入りをかけたプレーオフは、ホームの有明コロシアムにコロンビアを迎えました。金曜日のシングルスは錦織圭がファジャを下したものの、添田豪はフルセットの末にヒラルドに屈して1-1。土曜日のダブルスは、当初予定していた錦織と添田を回避して伊藤竜馬杉田祐一で臨み、いいところなく敗れて1-2に。最終日のシングルスで2連勝するしかないという状況でした。

まずは錦織がヒラルドと対戦。序盤から気合い十分の表情を見せる錦織は、ヒラルドのグラウンドスマッシュを読んで返し、ヒラルドのミスを誘うというスーパーショットで流れをつかみました。あいにくの天気ということもあって満員とはいかなかったものの、6,000人以上を集めた有明のスタンドも徐々に盛り上がります。錦織が1時間余りで勝利を収め、ワールドグループへのチケットは添田に託されます。

添田は動きが堅く、第1セットをファジャに奪われて嫌な展開に。ところが、これで開き直ったのか、添田のショットが冴え始めます。サーブもファジャが苦しみ出す一方で、添田はファーストが入り、サービスリターンも素晴らしいコースに決まります。特にダウンザラインや逆クロスが面白いように決まり、危うく流れを逃しそうになってもすぐに盛り返すあたりは、何度も最終ラバーで苦い思いをしてきた添田の経験が生きていたように思います。

昨年のイスラエルとのプレーオフでも添田はワイントラウブに力負けしているだけに、勝利の瞬間の歓喜はひとしおだったことでしょう。胴上げされ、インタビューで声を震わせる添田が、とても晴れやかに見えました。ワールドグループの戦いは厳しいですが、健闘を期待しましょう!