【リーガエスパニョーラ】マドリー逆転で優勝

スペインのリーガエスパニョーラもついに最終節を迎え、3位のセビージャにまで優勝のチャンスが残されている大混戦です。同時進行の3試合は、前半を終了してバルサは3-0と大量リードする一方、セビージャはスコアレス、そしてマドリーはマジョルカバレーラに先制を許して0-1の展開でした。

後半開始早々の50分、セビージャがビジャレアルに先制されると、その1分後にはバルサがメッシの2点目で4-0と勝利をほぼ確定させます。ホームスタジアムのサンチアゴ・ベルナベウが異様な緊迫感に包まれる中、マドリーの選手は焦りを募らせてプレーが荒くなります。すでにファン・ニステルローイを前半途中に負傷でイグアインに代え、後半開始からはエメルソンに代えてグティと前節と同じカードを切ったカペッロ監督に残された交代枠はあと1枚。

そして66分、すでに今季でマドリーを去ることが確定的なベッカムに代え、レジェスを投入します。今季は終盤の逆転など劇的な勝利が多かったマドリーは「カペッロ・マジック」とも言われましたが、それだけ薄氷を踏んできたということでもあり、選手の気持ちにも「どうにかなる」という意識は間違いなくあったのだと思います。そのレジェスが投入2分後に同点弾。これで明らかに流れが変わりましたね。

さらに80分に、ロビーニョがファウルをもらったセットプレーから、今日はいまひとつバランスの悪かったディアラがヘッドを決めて逆転します。83分には右サイドからレジェスがミドルを叩き込んで、もうこの時点でスタジアムは、選手も観客も審判も結果を確信したように思います。銀河系軍団と言われた読売ジャイアンツ的「4番打者買い集め」からカペッロ体制で方向転換したことが結果につながったことが、マドリーファンの僕にとっては何よりです。グティイバン・エルゲラ、ミチェル・サルガド、そしてもちろんラウールの活躍するマドリーが、僕は好きなのです。おめでとうマドリー(^^)