【なでしこJAPAN】アルガルベカップ・ノルウェー戦

ポルトガルで開催されている女子サッカーの国際大会。その初戦で、なでしこJAPANの出来は決してよくなかった。ワールドカップを制したチームをベースにしており、大きな違いは故障明けのセンターバック・岩清水に代えて宇津木を起用したことくらいだ。それなのに、ザッケローニ率いる男子と同じように中盤を綺麗に作ろうとし過ぎて、なかなか選手が前を向けない。前半早々に先制されると、そのまま行ってしまいそうな予感すらあった。

しかし、それでもなんとか勝ってしまうところが、男子とは違う貫禄だ。前半ロスタイムに、DF鮫島のクロスにFW永里がヘッドで合わせ損ねたものの、右足で無理やり押し込んで同点。後半20分には、FW川澄のミドルシュートが相手DFに当たってコースが変わり、GKの逆を突く形になって勝ち越した。きれいに相手を崩す形があまり作れなかったにも関わらず、2点を取って逆転してしまうのだからたいしたものだ。

この日、ベレーザの選手で先発したのは、新潟から移籍したばかりの阪口のみ。ベンチスタートとなったDF岩清水とMF木龍は出番がなかったが、DF有吉とMF伊藤は交代出場を果たした。全般的に低調だった中で特に不満だったのは、女王・澤に代わって入ったMF田中。ボールを散らすだけで、縦に入れるシーンがほとんど見られず、消極的に過ぎた。

佐々木監督は金曜日のデンマーク戦での選手入れ替えを示唆しているそうなので、京川、木龍あたりの選手を長い時間見てみたい。そしてもちろん、結果も求めよう。