【リーガエスパニョーラ】ドラマチックなドロー

イングランド・プレミアではマンチェスター・ユナイテッドが、イタリア・セリエAではインテルが優勝を決め、すでに最終局面を迎えた欧州サッカー。この日は、大混戦のスペイン・リーガエスパニョーラでラス前の第37節が開催されました。優勝の可能性を残すのは首位マドリー(勝ち点72)とバルサ(72/マドリーとの対戦成績で2位)、セビージャ(70)の3チームです。

マドリーはUEFAカップ出場権のためにはこちらも負けられないサラゴサディエゴ・ミリートにPKで先制されると、ハーフタイムでラウルとエメルソンの2枚に代えてイグアイングティを投入します。攻めのメッセージにファン・ニステルローイが応えて同点弾も、その7分後にはディエゴ・ミリートにこの日2点目を決められてしまいます。この時点で同じバルセロナをホームタウンとするカタルーニャ・ダービーは、タムードが先制したエスパニョールをバルサがメッシの2得点でひっくり返しており、バルサが首位といえる状況でした。

マドリー対サラゴサは、マドリーの正GKの座をカシージャスに奪われてサラゴサに移籍したセサルとの因縁の対決。両軍とサポーターの意地もぶつかって、非常に緊張感の高い締まったゲームが展開されました。そしてロスタイム寸前にファン・ニステルローイが再度同点弾を叩きこむものの、この時点ではまだバルサが勝ち点2を上回りそうな状況。ところがところが、バルサはロスタイムにタムードの2点目でドローにされてしまいます。この情報が伝わった瞬間のマドリーベンチの喜びようは、すごかったです。

勝たなければならないセビージャはマジョルカスコアレスドローでしたが、まだ可能性は残りました。最終節のカードはマドリーが中位のマジョルカで、バルサは降格の決まっている最下位のヒムナスティックです。セビージャは、難敵ビジャレアルなので苦しいでしょうね。最終節の翌日にバースデーを迎えるファビオ・カペッロにとって、最高のプレゼントが得られるのかどうか、興味は尽きません。