【USオープン】錦織ベスト8進出

テニスのUSオープン、男子シングルス4回戦で錦織圭ミロシュ・ラオニッチと対戦した。大会直前に右足の膿疱を切除する手術を受けて、体調は万全ではない錦織。3回戦ではストレートで勝っていたので、多少の体力は温存できていたのかもしれない。

動きに精彩を欠く錦織は第1セットで競り負けたものの第2セットのタイブレークをものにして追いつくが、続く第3セットはまたしてもタイブレークで今度は落としてしまう。第4セットも一進一退だったが、ラオニッチにアンフォーストエラーが目に見えて増え始めていた。第11ゲームをブレイクして6-5とし、続く第12ゲームをサービスキープしてセットカウント2-2に。

そして迎えたファイナルセット。意外にも早いタイミングで錦織がブレイクすると、そのまま6-4で錦織が逆転勝利を収めた。サービスはラオニッチに分があったが、ストロークの鋭さやコースを狙って攻める姿勢が錦織には見られた。スタンドのマイケル・チャン、ダンテ・ボッティーニの両コーチも立ち上がってかなりヒートアップ。現地ニューヨークで深夜2:26に試合が終了すると、スタンドやスタッフ、関係者には安堵の表情が浮かんでいた。

準々決勝の相手はバブリンカ。さほど調子がよいわけではないだけに、勝チャンスは十分にある。問題は、今日の大熱戦の疲労が回復するかどうかにかかっている。