【パリマスターズ】錦織―シャルディ

バーゼル大会をスキップしている間に、ATPファイナルの出場が確定した錦織圭だったが、今日はBNPパリバマスターズ・パリの初戦となる2回戦で地元フランスのシャルディと対戦した。第1、第2セットともタイブレークになったのだが、とにかくお互いにミスの多い内容だった。遅いサーフェスに合わないのか、決めたいところでことごとく外す両者。シャルディはサービスは良いがグラウンドストロークでのアンフォーストエラーが多く、錦織はサービスが入らない。

ところが、ファイナルセットに入って一気に錦織に傾く。それまでブレイクポイントを握ってもそこから決め切れずに逆転される展開だったが、ファイナルセットは第3ゲームをあっけなくブレイクすると、そこから5ゲームを連取して勝ち抜けた。錦織が良くなったというよりは、シャルディが泥沼にはまった印象だった。

次戦は、恐らく苦手のガスケ。そこを勝っても、次はやはり相性の悪いマレーとの対戦が濃厚だ。今年の後半はそれまでの勢いがなくなっているだけに、錦織にはATPファイナルに向けて感覚を取り戻してもらいたいものだ。