錦織自身もインタビューで語っていたが、フェレール相手に3セットでストレート勝ちをするとは予想外だった。タフなファイターで強靭なメンタルの持ち主だけに、錦織との相性は良いとは言え、簡単には勝たせてくれないと思っていたのだ。
今日の錦織圭はサーブもよかったし、相手を振り回すストロークからウィナーが決まっていた。ドロップショットでは甘い面もあったが、バックのダウン・ザ・ラインがきれいに決まって気分もよかっただろう。第1セットをブレイクで奪った直後の第2セット第1ゲームをブレイクされたときは、これで流れが変わるかと思った。しかし、第2ゲームをブレイクバックしたところで、錦織優位は盤石となった気がする。
今の錦織圭は、チャレンジできるジョコビッチやナダルよりも、ラオニッチやキリオスの方が嫌な相手だろう。バブリンカとジョコビッチを下して、ナダルとの決勝を見てみたいものだ。
