【アジアカップ】またも川口

結局、川口のPKセーブでしか勝てなかったのは不満だが、結果が残ったということでまだアジアカップを楽しめるのはありがたいところだ。対戦相手が退場者を出してPKまで行ってしまったところは、U-20を思い出して不吉な予感さえしていたので、ジンクスにならなかったことを喜びたい。

今日の攻撃が手詰まりになったのは、ボランチの攻撃参加の不足だと思う。特に相手がひとり少なくなってからは、もっと1枚が攻め上がるべきだった。ボール回しにかける手数が多かったために、相手のDFにいつまでもギャップを作ることができなかった。あの時間になって中村憲剛を矢野に代えた理由は、単にパワープレイに出たというよりも、オシムが憲剛に不満だったということではないだろうか。

前回も指摘したように、今回の代表で流れを変えられるスーパーサブになれるのは佐藤寿人だけだ。今日のゲームで羽生や山岸を使えなかったのは、まさにオシムが僕と同じ考えをしているということだろう。本当にこのメンバーでよかったのかという点については、協会はオシムの評価に加えておくべきではないだろうか。

オーストラリアは、AFC(アジア協会)に加盟したことをどう振り返っているだろうか。東南アジアの蒸し暑さはこれで経験したが、まだこの他に西アジアの砂漠気候が待っている。ニュージーランドにさえ勝てば後は余力で勝てたポジションを捨てたことを、多少なりとも後悔していることだろう。