先日このブログでも、ハリルホジッチの欧州遠征の位置づけがあいまいで、いまだに選手選考に時間を費やしているのはいかがなものかという疑問を呈していた。日本協会がこのタイミングで彼を解任することを想定していたわけではないのだが、おそらくは同様の懸念があったのではないだろうか。選手との信頼関係云々は方便であって、攻守の型を作ろうとしないハリルホジッチへの不信だったのだと思う。
加茂から岡田、オシムから岡田、アギーレからハリルホジッチの交代とは、また異なった意味合いがある。タイミングとしても、かなりギャンブルといえるだろう。それでも、監督を代えるということは選手に対しても強い「現状否定」のメッセージとなるし、代表に残ることがゴールであるかのように考えてしまうリスクに対するヘッジ策でもある。その意味で、協会の決断は英断と言ってよい。