【世界バスケ】スペインのチーム力

結果は僕の予想通り、スペインが優勝した。だけど正直言って、絶対的な中心選手であるパウ・ガソルを欠いたスペインが、ここまでギリシャを圧倒するなんて思いもしなかった。niphredilさんがコメントしてくれたように、まさにパウ・ガソルの負傷欠場がチーム・スペインの結束力を生み、個々の力を120%引き出してしまったのだろう。

ギリシャアメリカに勝つというエポックを経て、達成感を得てしまったのかもしれないし、そこで心身ともに消耗したのかもしれない。プレーの冴えないパパルーカスをはじめ、ギリシャベンチはゲームの途中から表情を失っていた。秘密兵器の「ベイビー・シャック」ことスコルツァニティスは、パウの弟マルク・ガソルをぶつけられてまったく機能しなかった。

スペインは不調だったナバーロが復活し、ガルバホサが30%増しの活躍。さらにはレジェスも、期待を上回る貢献だった。ベンチに座ったパウ・ガソルが、4Q残り数分になったところですでに選手と抱き合っていたときの表情がなんともいえず素晴らしかった。ここまでの勝ちぬけに大いに貢献し、決勝の勝利を仲間に託したエースの望みは叶えられたのだ。おめでとう、スペイン。そして僕は、ユーロリーグを観戦したい気持ちが沸きあがってきている。