【オリンピック】バスケ準決勝・アメリカ快勝

FIBA(国際バスケットボール協会)のサイトでは、この試合を「アメリカが勝ったが、ジノビリを欠くアルゼンチンが善戦した」という表現がなされていた。正確に言えば、ジノビリは1Q途中に負傷退場したのだが、彼がいる時間帯でつけられた大差を埋めきれなかったのだ。2Q以降の得点で比較すれば71-70とまったくぼ互角と言ってよいのだが、1Qにつけられた19点差が響いての101-81だった。

アルゼンチンは主力のジノビリを欠きながら、スコラ、ノシオーニ、デルフィーノといったNBAプレイヤーを中心になんとか踏ん張った。オベルトは、やや期待外れだったが… 一方のアメリカは、ジェイソン・キッドに手堅くゲームをコントロールさせながら、随所にクリス・ポールとデロン・ウィリアムスを起用して見応えのある内容も作っていた。序盤でアウトサイドが決まらなかったコービーも、1Q中盤にはもう修正してきたのはさすがだ。中国戦で見せたようなダンクやアリウープは数が減り、確実に決めようという意識がありありと見て取れた。

これで決勝はアメリカと、リトアニアを下したスペインの対決。さいたまで開催された世界選手権の覇者スペインには、パウ・ガソルやガルバホサらがいる。決勝にふさわしい好カードが、今から楽しみだ。