【ローランギャロス】Day-1

日曜日から始まる日程のローランギャロスは、初日から日本人選手が多く登場してWOWOWオンデマンドをフル活用する状況で、まずは日本時間午後6時開始のダニエル太郎とルブレフの一戦から。さすがにルブレフの壁は厚いかと思いきや、セカンドセットのタイブレークを奪って食らいつく太郎ちゃんだったが、そこまでだった。シモーヌ・マチューのスタンドは途中からどんどんオーディエンスが増え、太郎コールが響くほどの盛り上がりを見せた。パワフルなルブレフに対し、いろいろなアプローチで崩しにかかったダニエルは、残念ながら一歩及ばなかった。

実際には、7時から大坂なおみ―ブロンツェッティの試合に切り替え、こちらが終了後にシモーヌ・マチューに戻していた。センターコートであるフィリップ・シャトリエは、シモーヌ・マチューに比べて閑散とした雰囲気ながら、大坂はファーストセットから相手を圧倒する。クレーコートが苦手だった大坂は姿を消し、ネットにかけることもほとんどなく、フォアの逆クロスを多用して勝負どころでのバックハンドが冴えた。

しかし、セカンドセットに入るとミスが明らかに目立ちはじめ、アンフォーストエラーの連発で自滅する。ただ、セカンドサービスの選択など、何となくではあるが「いろいろ試している」様子も窺えたので、ある意味想定内だったのかもしれない。ロングになるアウトが多かったことも、攻めた結果ということの証だろう。ファイナルセットは一気に4ゲーム連取した後に流れを失って5ゲーム取られたが、ここから立て直すことができたのは、さすがになおみちゃんだ。

大坂、ダニエルの試合が終わった後は、望月慎太郎とフルカチュの試合に切り替えた。セットカウント2-1とリードしたものの、フォースセットをベーグルで失ってしまう。なかなかショットがコースに決まらずにイラつく場面の多かったフルカチュだったが、このあたりから余裕が見えるようになった。望月にミスが増えたのは、クレーコートというサーフェスとベスト・オブ・5セットマッチの洗礼の両方が影響していたのではないだろうか。

この後の錦織の試合は見なかったが、勝ってくれたようなので、2回戦のネット観戦を楽しみにしておこう。