【カリアリチャレンジャー】ダニエル太郎―アンベール

マドリードの敗者復活イベント的な位置づけになっているチャレンジャー175の大会で、準々決勝に進出したダニエル太郎がアンベールと対戦。炎天下のクレーコートで4時間を超える熱戦となり、終盤には両選手ともにかなり足にきてしまうくらいフィジカル的に厳しい試合だった。ファーストセットのタイブレークを13-11で取ったダニエルだったが、セカンドセットは逆にタイブレークを落とす。サービング・フォー・ザ・マッチを迎えながら取り切れなかったことが悔やまれる。

タイブレークでも2度ミニブレークを先行しながら、追いつかれてひっくり返される。この日のダニエルは、勝負どころでミスを連発。サーブもなかなか入らなかったことを考えれば、ここまで競った展開に持ち込んだことが奇跡的とも言える。アンベールがギアを上げた際にはハマるプレーができていたので、この差が勝敗を分けたと見てよさそうだ。

ファイナルセットはダニエルのブレークダウンから、ブレーク合戦の様相を呈した中盤を経て、最後はアンベールが振り切った。太郎ちゃんにとっては、勝てるチャンスは十分にあった試合だったが、前述の通りミスも多かったので反省材料はたくさんありそう。彼の持ち味が活きるクレーシーズンはまだ続くので、結果につなげてもらいたいところだ。