【ブルーノ・マーズ】@東京ドーム1/11

4年ぶりのライブ参戦は、東京ドームのブルーノ・マーズ。2時間弱と短めではあったものの、ダンサブルでしっかり作り込まれたプログラムに音響も素晴らしいとくれば、間違いなく満足度の高いライブ。いや、オーディエンスを巻き込むMCやフレーズの途中で音を機ってダンサーが体を止めるパフォーマンスの上質さからも、ショーと呼んだ方が正しいのかもしれない。

ファンキーな「24K Magic」から始まり、バラードを織り交ぜながらの展開。フルコーラスを歌わずメドレーのようにつなげていたので曲数をカウントしても意味がないだろう。ブルーノのMCにも、ところどころ日本語が散りばめられていたが、ただでさえ盛り上がる「Marry You」の終盤にAKB48ヘビーローテーション」の"I want you~”というフレーズが長めに歌われるアレンジで、オーディエンスの盛り上がりは早くも最高潮に達した。

途中、テナーサックス、ギター、ドラムス、キーボードのソロがそれぞれ割り振られているが、これらもただテクニックをひけらかすものではなく、メロディやフレーズ、音色が素晴らしい中に小技が織り込まれているので、聴きごたえも十分。もちろん、その間にブルーノを含む他のメンバーが一息入れるという意味もあったはずだ。

僕のツボだったのはドラムスの、特にタムの音がクリアでタイトだったこと。打ち込みかと聴きまがうような音色で、もうこれだけでもお腹いっぱいに感じるくらい惚れ惚れするような音だった。ちなみにキーボードのソロでは、米津玄師の「Lemon」がフィーチャーされていた。

一番好きな「Granade」はあまり堪能できなかったが、会場全体がダンスホールと化したような環境で踊り続けていた中で、この曲では流れにはうまくハマらないのだろう。

オーディエンスの見た目の年齢層は10~60代と幅広いのに、一体感を持って楽しんでいる雰囲気が醸し出されていたのは、さすがのブルーノ。規制退場は若干の改善余地はあるものの比較的スムーズで、21:13には南北線王子神谷行に乗車できた。