#音楽レビュー
グラミー賞授賞式は、誰が受賞するかよりもステージでのパフォーマンスを見たくて楽しみにしている。今年はビリー・ジョエルが30年ぶりにレコーディングした新曲を演奏した場面が、僕にとっては頂点だった。ベテラン陣では、ラスベガスのスフィアで演奏したU…
今回のブルーノ・マーズの来日公演は1月11日のSSと18日のSが当たっていて、18日の方はリセールしようと思っていた。ところがリセール対象外で身近な譲渡先も見つからなかったので、2回目の参戦となった。同じミュージシャンのツアーに複数回参戦するのは、生…
4年ぶりのライブ参戦は、東京ドームのブルーノ・マーズ。2時間弱と短めではあったものの、ダンサブルでしっかり作り込まれたプログラムに音響も素晴らしいとくれば、間違いなく満足度の高いライブ。いや、オーディエンスを巻き込むMCやフレーズの途中で音を…
最初に聴いたときの印象は、キャッチーな売れ筋ではなく井口理のボーカルを前面に押し出した作品を並べたというものだった。直前に読んだ彼のインタビュー記事に、音が跳躍する「白日」は、「難しいので、歌えた感触は一度もない。できれば歌いたくない」と…
彼女のInstagramのプロフィールに"Juuliette Simms is gone, Lilith Czar has risen"とあるように、Automatc Loveletterでボーカルを担っていたジュリエット・シムズが改名して出したアルバムが「Created from Filth and Dust」だ。あのパワフルでちょっとか…
開幕から疾走感を伴った演奏で、息つく暇もないくらい一気に走り抜けた。WOWOWで放送されたエルレのライブは、まさにそんな印象だった。エルレの楽曲は短いものが多いので、畳みかけるような構成になっているのだろう。1曲目に「Breathing」を持ってきたのは…
King Gnuの東京ドームライブを、朝一番で開いたAmazon Primeの新着お知らせメールで気づいて、すぐに視聴してみた。僕にとってはCountdown Japan 19/20で初めてステージを見て、その後にアルバム「Ceremony」をかなり聴き込んだバンド。ただ、過去のアルバム…
Disney+で配信されているエルトン・ジョンの北米での最終ツアーは、LAのドジャースタジアムで収録されたもの。スタジアムを埋めるオーディエンスはまさに老若男女という感じで、多彩な雰囲気の人たちがエルトンの演奏に腕を振り上げ、シンガロングして盛り上…
代官山のカフェでランチを待っている間に流れてきた曲を、「これ、たぶんブルーノ・マーズだよね」と思いながら聴いていたら、次々と良い曲が流れてきて気になってしまった。あまりちゃんと彼の曲を聴いたことがなかったので、耳コピした歌詞を頼りにググっ…
再始動から16年ぶりのアルバムということで僕もすっかりノーマークだったが、知人のツイートで気づいて即座にダウンロードしたエルレの「The End of Yesterday」。全体を通した印象としては、エルレらしさが満載だ。ベースはオーソドックスなロックながら、…
ドラマ「ボッシュ/BOSCH」のオープニングテーマに使われていたCaught a GhostのCan't Let Gpが気になって、アルバム「Human Nature」をダウンロードした。「ボッシュ」ではトランペットの音をフィーチャーして、とても印象的な音作りになっていたのだが、ア…
Sleepless in Blooklynがミドルテンポのポップスだったのに対し、最新アルバムBut wait. Cats? はロックだ。何が一番変わったかと言えば、ドラムスの自己主張。サトヤスが病気を理由に脱退し、元BIGMAMAのリアド偉武が加入して最初のアルバムなのだが、リア…
以前から興味のあったビリー・アイリッシュだが、どこから聴くべきか迷ってなかなかダウンロードできなかった。試しにechoでアレクサにリクエストしてみると、"bury a friend"がよかったので、思い切ってアルバムをダウンロードした。ビリーの楽曲の素晴らし…
King Gnuの新曲「泡」は好みが分かれそうな曲だ。King Gnuらしさは十分で、井口理の声質にも合っていて彼の良さが引き出されている一方、キャッチーさに掛け、カラオケでも歌いにくい。僕自身、「よい」と思う部分はありながら、どうも入り込むことができな…
今日リリースされたストレイテナーのニューアルバム「Applause」を朝一番でダウンロードして、通勤途上で聴いてみた。聴き込んだわけではないので、あくまで第一印象でしかないが、これはいつもよりも詞に重点が置かれているように感じた。彼らは反戦を歌っ…
ニューヨークのジャズクラブ「Village Vanguard(ヴィレッジ・ヴァンガード)」で週末の無観客ライブをアーカイブ配信してくれるサービスで、今回はビル・チャーラップのピアノとウィントン・マルサリスのトランペットのデュオを堪能した。ウィントン・マル…
先週末に続いて、ニューヨークのジャズクラブ「Village Vanguard」のライブ配信をアーカイブ版で楽しんだ。これはコロナウイルスの影響で営業できないヴィレッジ・ヴァンガードが10ドルで生配信と時差配信をするもので、今回はギタリストのビル・フリゼール…
7年前に一度訪れただけのニューヨークのジャズクラブ「Village Vanguard」から、有料ライブストリーミングを始めたとのメールが来た。先週の初回はロン・カーター(Ron Carter)だが、ライブのみなので時差の影響で日本時間は日曜日の朝10時から。この時間帯…
ナッシングスは好きなバンドだ。ライブはフェスでしか聴いていないのだが、その日のギグの中でベストアクトだと感じたことが何度もあるし、カラオケで歌うこともある。これまでの彼らの、僕が聴き始めてからの歩みの中では、メジャーデビューを果たしたもの…
[Alexandros]の有料配信ライブ「Party in ur Bedroom」は、20時から1時間との情報だったが、実際は45分ほど延長して終演となった。リモートで制作したコンセプトアルバムの配信開始イベントのような位置づけなので、新しいアレンジの曲をアルバムに沿って演…
ここにところ、週1で過去のライブ映像を無料配信しているサカナクション。この土曜日は、2013年幕張メッセでの「SAKANAQUARIUM」が配信された。僕が唯一参加したライブは2012年末のカウントダウンジャパンなので、そのときの記憶が呼び覚まされる内容だった…
Countdown Japan 19/20で僕のベストアクトだったのは、King Gnuだった。紅白歌合戦に出演したこともあって急激に知名度も上がってしまったようだが、そんな彼らのニューアルバム「CEREMONY」を聴いてみた。ライブで感じたようなフュージョンやプログレ、ファ…
初めてミニアルバム「Blank Map」を聴いたとき、#2吉祥寺のタイトルも歌詞も曲調も、なんとなく昔のフォークソングのように思えてしまった。ホリエアツシはときどきそんな曲を書くし、そんな曲の方がメロディも記憶に残ったりもする。ただ、期待を籠めて聴い…
待っていた[Alexandros]の新譜「Sleepless in Brooklyn」が、今日発売になりました。これまでしばらく続いていた売れセン狙いのキャッチー路線が薄まり、初期の[Champagne]のような正統派のロックンロールに回帰した感じの第一印象です。シングルになってい…
僕の会社の商品と関連があるので「ひいき目」と言えばその通りかもしれませんが、MXテレビ(日曜夜)とBSフジ(月曜夜)で放送中のアニメ「カリギュラ」のサウンドトラックが発売されました。とりあえずこの曲「ピーターパンシンドローム」だけiTunesでダウ…
年末が近づくと、例年ならCountdown Japanへの期待が高まるところですが、今年は僕の聞きたいミュージシャンが31日に集中してしまい、しかもこの日のチケット争奪戦が激化しているんですよね。会社の「フェス部」でも、軒並み先行販売に落選していて、すでに…
昨日発売の[Alexandros]の新譜「EXIST!」。せっかく発売日の朝にiTunesでダウンロードしていながら、その後に同期するのを忘れて初日に聴けないという痛恨のミスをしてしまいました。 一日待ってようやく聴いたアルバムは、前作の大衆ウケ路線からの脱却を…
Lady GaGaの新譜「JOANNE」は、期待値との相関で評価が決まる。ポップアルバムだと思って聴くと3曲目で失望するし、新たな境地のボーカルアルバムだと思えば満足できる。アレンジというかオーケストレーションもトラックのバランスも完全にボーカルをフィー…
7/6に発売されたハイエイタスのニューアルバム「Hands of Gravity」は、正直なところ第一印象は芳しくなかった。楽器の音を丁寧に作り込んでいるのに比べ、細美武士のボーカルトラックが不自然にナチュラルに感じたのだ。細美の趣味だとは思うが、楽曲の出来…
MAN WITH A MISSIONの新譜「The World's On Fire」は、予想以上に満足できるアルバムだった。#1「Survivor」からダンサブルでドライブ感にあふれた曲が続いて、朝に聴くと一日がハッピーになりそうな、そんな仕上がりなのだ。ミドルテンポの曲もあるが、もう…