【慶應チャレンジャー】綿貫陽介―清水悠太

慶應チャレンジャーのシングルス決勝は、12時開始の予定が雨のために遅れ、生中継の予定だったBS松竹東急では土曜日の準決勝、綿貫とモーの試合の録画を放送していた。早い時点で「NB1400」が告知されていたが、放送枠は14時までだったようで、引っ張るだけ引っ張ってCMを見せておいて、生中継はなしという騙し討ちになった。まあ、ATPサイトのチャレンジャーTVでこの映像を使っていたようで、いつもの定点カメラではなかったので、見やすくてありがたかったのは事実だが…

試合はいきなり綿貫陽介がブレークアップするも、清水悠太が追いついてファーストセットはタイブレークに。綿貫は彼らしい攻撃的なテニスでサーブから攻めていたが、エースも多い反面ダブルフォルトも重ねてしまい、なかなか突き放せない。綿貫のブレークも清水が粘ってブレークポイントをセーブしまくったあげくだったので、ちょっとした流れで勝利の女神は移動してしまいそうな展開だった。

序盤の清水は、ムラのある綿貫のミスを誘いつつ待つ戦術に見えたが、それでは埒が明かないと思ったのか、コースを狙ったりドロップショットを仕掛けたりと変化をつけてきた。それでも、打ち損なって崩れ落ちるようないつものポーズが多く見られたのは、綿貫のパワーに押されてしまったからだろう。

雨上がりで風も強く、蝮谷名物のカラスの鳴き声も寒さを誘い、観客も辛い観戦となったことだろう。セカンドセットでは綿貫がメディカルタイムアウトを取り、サービング・フォー・ザ・マッチの前に2度目を取ったが、何とか逃げ切って勝利をつかんだ。

次週の四日市チャレンジャーでは、綿貫と清水が1回戦で当たるドローになっているのだが、この状態では綿貫がウィズドローする可能性も高そうだ。