【デビスカップ】日本―ポーランド Day-2

日本が2勝して迎えたポーランド相手のダブルスだったが、クボトとジエリンスキーという実力者コンビが相手なので、ハルカッチのいないシングルスとはわけが違う。マクラクラン勉というダブルスプレーヤーを擁しているとはいえ、彼はデビスカップでは結果を残せていないという事実もある。今回のパートナーは、ダブルスでは実績はないものの、最近の大会では好調を維持して勢いのある綿貫陽介。勉と綿貫に勝利をつかみとって欲しいと思いながら、WOWOWオンデマンドの映像を追っていた。

ファーストセットは、結果だけ見れば実力通り。綿貫のサービスゲームを落としてポーランドにセットを取られる形となったが、日本チームも決して悪くはなく、綿貫のサーブやバックハンドのサービスリターンをダウン・ザ・ラインに落とすプレーが冴え、可能性を感じさせてくれた。そしてセカンドセットは、拮抗した展開から最後にここしかない場面でブレークを奪う。第9ゲームでマクラクランが3本立て続けにダブルフォルトを犯してピンチだったが、ここを耐えたのが大きかった。4-6 7-5でファイナルセットを迎える。

先にブレークを許しながら、追いついてのタイブレーク。緊張の見えたマクラクランに対し、綿貫が笑顔と闘志で盛り立てる。要所ではマクラクランがダブルスプレーヤーらしい技術と判断を見せ、クボトとジエリンスキー相手に一歩も譲らない。最後もマクラクランが決めて、大観衆のブルボンビーンズドームに歓声が爆発した。添田キャプテンの初戦を良い形で勝利し、この後のデッドラバーに登場した内田海智も快勝と、テニスファンにはたまらない週末を過ごさせてくれた。錦織がいなくても、このメンバーなら十分世界に伍してゆけそうだ。