【シドニーチャレンジャー】ダニエル太郎―ポルマンズ

シドニーで開催されたNSWオープン決勝は、リンキー・ヒジカタを準決勝で下したダニエル太郎とポルマンズの一戦。雨で開始が遅れ、風もあってコンディソンとしては難しそうだった。序盤から競った内容のゲームが続く中、ダニエルがしっかり要所でポイントを奪い、ファーストセットを奪う。ここで流れに乗るかと思いきや、セカンドセットの立ち上がりも再び競った展開から最初のサービスゲームをブレークされてしまう。

しかし、続くリターンゲームでブレークバックすると、イーブンの展開から最後はワンチャンスをものにして、6-2 6-4のストレートでダニエル太郎が3年ぶりのチャレンジャー制覇を成し遂げた。競った展開では、太郎ちゃんの持ち味である粘りが活きる。ラリーではバックハンド側にボールを集めつつも、焦れずにポルマンズのミスを誘う。今大会はサーブもドロップショットも好調で、欲しいところでポイントが取れたことで優位に試合を進めることができていた。

慶應チャレンジャーにはエントリーしていたはずだが、リストから外れているようで残念だ。これで全豪のダイレクトインに向けては多少余裕ができたので、日程的にも無理をせずに新しいシーズンに備えられそうだ。進化している姿を見せてくれているので、30歳を過ぎてもまだまだ活躍を期待したい。その間に、綿貫や望月、島袋、野口らの世代が台頭してくれるように。