【アニメ】スター・ウォーズ 反乱者たち

Disney+で毎週1話を配信している「スター・ウォーズ:アソーカ」に登場するキャラクターが多数出ているということで、関係性をつかむために見始めたアニメシリーズ。4つのシーズンで74話あるが、基本は1話23分なので一気に見進めることが可能だ。このアニメ作品のエンディングから「アソーカ」につながるのだが、本作を見ずともアソーカは楽しめるという話だった。しかし、アソーカのエピソード5までの間に、本作の全74話を一気見して感じたのは、やはりこれを見ておかないとアソーカの面白さは理解できないということだ。

そもそも「アソーカ」は、サビーヌ・レンとアソーカ・タノエズラ・ブリッジャーを探しに行くストーリーだが、それが単なる「友達探し」ではないことは「反乱者たち」を見ないと理解できない。エズラの故郷であるロザルの解放、そこに至る戦いの中で仲間のために命を落としたケイナン・ジャラスの存在、そして数々の戦いで功績を残して昇進を果たしたヘラ・シンドゥーラの役割。これらが描かれる本作があってこその「アソーカ」なのだ。すでに「アソーカ」の中で明かされたように、ヘラとケイナンの愛がジェイセンの誕生につながっている。

アニメとはいえ、登場人物も多彩。オビワン・ケノービやレイア、ヨーダ、それにアナキンも登場するし、ダースベイダーやパルパティーンといった悪役も出てくる。スター・ウォーズ本編ともつながる部分が多いので、見ておくに越したことはない。今のご時世からは、ロザルの解放があたかもウクライナの戦いを暗喩していたかのようにも見える。絶対的な正義は存在しないという前提の下ではあるが、抑圧されていた者が解放されることは是認されるべきだろう。