【ドラマ】ヤカモスS-245

Netflixで配信中の「Yakamoz S-245」は、ベルギー製作のドラマ「Into the Night」のスピンオフ。「Into~」の最終話で突然海面に現れた潜水艦の物語として、同じ地球規模のパニックに陥った状況を描いている。トルコ語トルコ人の生活をドラマで体験する機会は多くないが、もともと「Into~」が多言語で作られているせいか、あまり違和感なく見進めることができたのは、ちょっとした驚きでもあった。

ベルギーで飛行機に搭乗した人たちと、突然潜水艦で出現した人たち。経緯はまったく異なるものの、ドラマとしての描写には共通点が多い。登場人物が死ぬ際は、特に時間を掛けて取り上げることなく、一撃で死んでしまうこともそのひとつだ。予算の問題もあるだろうが、世界を回りながら太陽から逃げている割には、ほとんどヨーロッパの勢力圏で完結しているということもある。逆に言うと、そういった共通点はコンテキストとして、一連の作品を見る「作法」になっているので、違和感もないということになる。

本作の最終話でようやく「Into~」最終話と結びついたので、ここからの展開をどちらが担うのかも含めて興味を引かれるところ。鍵となる場所が予想通りディエゴ・ガルシアということで、謎に満ちた要塞基地をどう描くのか期待も高まっている。打ち切りということにだけは、ならないでもらいたいものだ。