ディズニープラスで配信されている「マンダロリアン」のシーズン1を見終わった。序盤ではベイビー・ヨーダこと「ザ・チャイルド」のかわいらしさにやられていただけだったが、ストーリーやアクションでも十分に楽しむことができた。特にエピソード7~8mの展開は、なかなか痛快。悪役として登場するのが、「ブレイキング・バッド」でガスことグルタボ・フリングを演じていたジャンカルロ・エスポジート。あの無表情な冷徹さは健在で、今後にも期待をつないでくれた。
「他の生物に素顔を晒してはならない」のがマンダロリアンの掟らしく、マスクを脱ぐことのなかった主人公だが、シーズンの最後でようやく素顔を見せてくれるのもうれしい。また、この作品でもスターウォーズシリーズらしくドロイドが活躍するが、IG-11はとてもよい味を出していた。プログラムを修正されたことでキャラが変わるのだが、強靭でトリッキーなボディと射撃の腕でストーリーを盛り上げる。
全体的に30分台のエピソードが多いので、時間的には物足りなさも感じるだろうが、終盤になってくると短い時間での凝縮度が高まってくる。40分を超えるエピソード7と8は、かなりの見応えだ。シーズン2はキャストも大幅に入れ替わりそうなので、期待半分、不安半分というところだろうか。「ザ・チャイルド」の秘められた力がどう展開するのかが、一番の楽しみだ。