【Disney+】マンダロリアン シーズン3

スピンオフを作り過ぎだという非難も受けているスターウォーズだが、さすがにマンダロリアンはグローグー人気もあるので別格の扱いなのだろう。「キャシアン・アンドー」が人間ドラマに寄せて予算を節約していたのに対し、宇宙船や動物にもふんだんにお金を費やし、見た目にも迫力のある場面が毎回のように展開した。確かに、一部に「これはキャシアン・アンドーか?」と目を疑うようなエピソードもあったのだが、全体を通してみれば問題ないレベルだった。

最終エピソードでは、いろいろな意味でグローグーが大活躍。表情がかなり大人じみてきたので、当初の可愛らしさは薄まってはいるが、それでもコミカルな要素を交えながらマンダロリアンの弟子に成長してゆく姿を見ているだけで満足感が得られてしまうのだから、スター性も十分だ。ボ・カターンも当初は位置づけがあいまいだったが、ディン・ジャリンとの関係が整理されて、最後は一気に存在感が増したような気がする。

戦いの場面で、敗れた者が階下に落ちてゆくのはスターウォーズの定番。チープな場面転換も、スターウォーズだからこそ許される。そのあたりもしっかり残しながら、新たな要素が加わるのだから、面白くないわけがないのだ。正直、時系列はまったく意識でずに見ているが、それでも十分に面白い。ちなみに、モフ・ギデオンは派手な最期だったが、演じるジャンカルロ・エスポージトは「ブレイキング・バッド」でも壮絶な死で終わっているだけに、パロディのような気すら感じさせた。