【フィギュア】全日本選手権

男子シングルでは、これだけの激戦の中、軽々と制してしまう羽生結弦が異次元の存在だとあらためて認識させられた。三浦佳生が超速の素晴らしい演技で観客を驚かせるも、鍵山優真と宇野昌磨が安定の滑りで軽々と三浦の点を超えてゆく。そして、最後に控えていた羽生は、同じ競技でも別のカテゴリーであるかのような内容。4回転アクセルこそダウングレード判定となったが、ジャンプを含む他の要素すべてを高水準にまとめ、211.05点を獲得する。

4回転アクセルの成功が、今の羽生にとって最大、いや唯一かもしれないくらいのモチベーションになっていると思われるので、ここで成功してしまうと「区切り」がついてしまったかもしれない。そのゴールに一歩大きく近づいたことで彼の気持ちも切れずにつながったし、実現の舞台が北京になるかもしれないということは、見る側にとって大きな期待とはるはず。これは純粋に、歓迎したい。

そして、例年同様に長い時間待たされてのオリンピック代表発表。男子シングルは全日本の上位3人で、誰も疑いのないところだろう。女子は坂本花織、樋口新葉に河辺愛菜三原舞依は外れた。開示された選出基準からは「実績ベース」であることが見て取れるが、実際のところ連盟も「若手にチャンスを」という意識があるはず。その意味でも、三枠めで三原という選択肢は取り難かったのだろう。アンスダンスは小松原夫妻だったが、国籍を変えてまで日本の代表を目指してくれたティム・コレトが報われたことが、僕にはうれしかった。

【料理】シュトーレン

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昨年に続いて、今年もプロフーズのキットを使ってシュトーレンを焼きました。混雑するお店で作り置きのクリスマスケーキを買うより、いろいろとお得かなという感じです。仕上げに溶かしバターを塗って粉砂糖をかけるのですが、これがしっかり付いてくれないのが、2年連続の試練でした… 味はプロフーズさんのおかげで、おいしいんですけどね!

【Disney+】ホークアイ エピソード6

ちょっと欲張りすぎなのではないかと感じるくらい、いろいろな要素が詰め込まれているシーズンファイナルで、僕としては十二分に楽しませていただいた。やはりおまえだったのかという形で登場した「デアデビル」のキャラクター、キングピンことウィルソン・フィスクがケイトと激しい戦いを見せる一方で、クリントはナターシャの妹エレーナにボコボコにされる。この2組の戦いの中で、コミカルなアローの場面もあれば、過去のエピソードがオーバーラップして涙を誘う場面もあり、実にゴージャスな内容だ。

実は真の悪だったエレノアがケイトに語る「あなたのためだった」は、マーベルの世界観全体を覆う概念。悪事のほとんどすべては、誰かのためという口実によって自己正当化されている。その意味では、サノスもエレノアも同じマインドに立脚していたということなのだろう。それはつまり、絶対的な悪は存在せず、単に価値観が異なるだけということであり、ダイバーシティに通じる考え方なのだ。

そして、最後の最後に来たサプライズ。シールドのロゴと「19」が刻印されたロレックスがクリントの妻ローラに渡される。ローラが「エージェント19」だとすると、ボビーがそうだということなのか。ハンターの元妻として「エージェント・オブ・シールド」のシーズン2で登場したキャラクターが、ホークアイの妻としてMCUに絡んでくるのだとしたら、大いに歓迎したいところ。デアデビルも含め、ドラマシリーズとのクロスオーバーにも期待できそうだ。

【アート】心を温めるアート展

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代官山にポップアップとしてプレオープン中の「Art is.」で開催されている「心を温めるアート展」は、心身に障害を持つ人たちが創り出したアートを展示しています。年明けには、ECサイトと合わせてショップがローンチされるようです。作品から伝わってくる色彩や表現力は本当にパワフルで、元気をもらったような気がしました。障害を持つ人によるアートはエイブルアートとかアウトサイダーアートに括られたりしますが、そんな特別な目で見る必要のないくらい素晴らしい作品でした。

〜12月25日まで(水曜日休み)
1100-1900
東京都渋谷区代官山町3-13 代官山エーデルハイム103

【天皇杯決勝】浦和―大分

もったいない形で先制されてしまったが、大分にとっては自分たちがリードして時間が進むよりは追いかける展開の方がよかったはずだった。もちろん、スコアレスで緊迫した展開を想定していたのだろうが、そうそううまくいくものでもない。ユンカー対策なのか準決勝の勢いを保ちたかったのか、片野坂監督の選択は4バックだった。0-1のまま追いかけるのは想定の範囲だったとは思うが、ギアを上げる駒だったはずの松本の使い方を大分は忘れてしまっていたようだ。小出と同じような形ではなく、もっとスペースを使わせるようにしていれば、展開は変わっていたように思う。

それにしても、ペレイラだ。準決勝では長沢をおとりにしてエンリケトレヴィザンが決めたが、今日はエンリケをおとりにしてペレイラが叩き込んだ。ここまで出場機会をあまり得られず、準決勝の負傷で万全でもない状態。それでも、終盤の大事なところで決めてくれるのだから恐れ入る。あのゴールが決まった瞬間、僕は心臓が止まるかと思うくらいに興奮した。それだけで、生観戦した価値があるというものだ。残念ながら3分後に槙野に決められてしまう。一番やられたくない相手にやられてしまったので、僕の中であれは柴戸のゴールということにしておこう。

新しい国立競技場の3層SA席だったが、とても見やすい反面、座席は狭すぎるし通路が少ないので移動も一苦労。端の席だからよかったが、そうでなかったら身動きできずにストレスがたまっていただろう。

敗れたとはいえ、試合内容は素晴らしかった。これがリーグ戦でできていればという思いもあるが、それは言っても仕方あるまい。天皇杯でつかんだ自信を来季に生かし、すぐにJ1の舞台に帰ってきてもらおう。

【オンラインツアー】ボーイング工場見学

JALの「CLASS EXPLORER」向けにジャルパックが企画したオンラインツアー「ボーイングエバレット工場見学」に、10,000マイルと引き換えに参加してみました。シアトル郊外の街エバレットにあるボーイングの組立工場のツアーで、ライブ映像はあまりないものの、タイムラプス動画を用いた解説や付近のグルメ紹介まであって、内容は盛りだくさん。スタッフを潤沢に配置している豪華さもあって、ワクワクしながらの1時間20分でした。

この工場は、まさに「組立」工場。米国内や日本、イタリアなどから送られてくるモジュールを組み立てて機体が作られてゆきます。トイレや荷物入れ、座席などが、まるでレゴブロックを組み上げるようにして飛行機が出来上がる様子はシステマティックですが、工作の楽しさを追体験しているような感覚でもありました。飛行機の素材はジュラルミンという感覚だったのですが、機体には炭素繊維が使われているとのこと。炭素繊維を焼き付けるという発想を持っていなかったので、その意味では新鮮でした。

オンラインツアーの参加記念として、JALの整備士がJAL機整備と同じ現場で、航空機部品と同じ素材で製作したチタン製のキーホルダーも別途送付される予定なので、こちらも楽しみです。乗り物オタクというほどではないけれど、やはり興味は引かれてしまうのです。

【Disney+】ホークアイ エピソード5

楽しみにしているホークアイも、今回を含めて残すはあと2話。ミニシリーズの宿命だが、特に初回配信が2話分なので「あっという間」感が強いのだろう。エピソードによってはアクション主体だったり会話主体だったりと変化がつけられているのだが、今回はエレーナとケイトの会話が続く部分に見応えがあった。

それにしても、エレーナの吹き替えは見事だ。声を担当している田村陸心はひとクセある女性に使われることが多いが、今回も(そして「ブラック・ウィドウ」でも)声のトーンや言葉の切り方、突き放したようなスタンスが実にうまくエレーナにハマっている。ブラック・ウィドウでは姉ナターシャの決めポーズを揶揄する場面が印象的で、いまだに頭から離れないのだが、今回もとまどうケイトに一方的にまくしたてる部分がエレーナのキャラクターを際立たせていた。もちろん声だけではなく、セリフの日本語への翻訳があった上でのことなのだが…

ここまでは、クリント・バートンの人間味もよく描かれている。MCUでは抑え目な演技が多かったジェレミー・レナーが、その演技力と表現力を前回にしている印象がある。これで残りは1話。クリントは、クリスマスに家族の元に帰ることができるのか、とても楽しみな最終話を待とう!