【Disney+】ホークアイ エピソード6

ちょっと欲張りすぎなのではないかと感じるくらい、いろいろな要素が詰め込まれているシーズンファイナルで、僕としては十二分に楽しませていただいた。やはりおまえだったのかという形で登場した「デアデビル」のキャラクター、キングピンことウィルソン・フィスクがケイトと激しい戦いを見せる一方で、クリントはナターシャの妹エレーナにボコボコにされる。この2組の戦いの中で、コミカルなアローの場面もあれば、過去のエピソードがオーバーラップして涙を誘う場面もあり、実にゴージャスな内容だ。

実は真の悪だったエレノアがケイトに語る「あなたのためだった」は、マーベルの世界観全体を覆う概念。悪事のほとんどすべては、誰かのためという口実によって自己正当化されている。その意味では、サノスもエレノアも同じマインドに立脚していたということなのだろう。それはつまり、絶対的な悪は存在せず、単に価値観が異なるだけということであり、ダイバーシティに通じる考え方なのだ。

そして、最後の最後に来たサプライズ。シールドのロゴと「19」が刻印されたロレックスがクリントの妻ローラに渡される。ローラが「エージェント19」だとすると、ボビーがそうだということなのか。ハンターの元妻として「エージェント・オブ・シールド」のシーズン2で登場したキャラクターが、ホークアイの妻としてMCUに絡んでくるのだとしたら、大いに歓迎したいところ。デアデビルも含め、ドラマシリーズとのクロスオーバーにも期待できそうだ。