【人事の話】メンタルヘルス

最近、心の病にかかってしまう社員が急増しています。新聞や雑誌を読むと、この傾向が僕の会社に限ったことではないみたいですね。そういう社員を「なまけている」という目で見てしまう上司や同僚も少なからずいるけど、彼らはホントに苦しんでいるんです。仕事に出たいのに、体が言う事を効かない。焦って必要以上に薬を飲んでしまう。無理して出社するから、食事もとれなくなってしまう・・・

まだ新卒に近い一人暮らしの社員が出社しなくなったときは、上司に連日アパートを訪ねて様子を見てもらいました。一所懸命、治療に専念してやっと出社したのに、その日に退職を決意した社員もいます。人それぞれ、自分の人生なので、余計なことは言えない。でも、人事としては、本人が納得して決断してくれれば、それがどんな結論でもうれしいですし、尊重しなきゃいけないと思います。

正しい道じゃないと気づいているのに、会社の理屈だけで引き留めても、きっとどこかで歪みがでますよね。幸い、僕がこれまでに所属した会社はすべて、僕の考えの通りに人事の仕事ができるところです。